世界大百科事典 第2版「ヨハネス[22世]」の解説
ヨハネス[22世]【Johannes XXII】
ローマ教皇。在位1316‐34年。フランスのカオールに生まれ,パリで学び,1300年フレジュスの司教となり,10年後アビニョンに移る。教皇クレメンス5世により12年枢機卿となり,16年から教皇に就任。以後アビニョンの教皇宮廷を確立し,フランシスコ会心霊派の清貧観を批判し,皇帝ルートウィヒ4世を異端として破門した。教皇はローマ教会の組織化,教皇庁の財政再建に顕著な成果をあげたが,親族優遇の傾向が強かった。
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