ライチョウ(雷鳥)(読み)ライチョウ

百科事典マイペディア 「ライチョウ(雷鳥)」の意味・わかりやすい解説

ライチョウ(雷鳥)【ライチョウ】

ライチョウ科の鳥。翼長18cm。冬羽は全体白色。夏羽は黄褐色暗褐色,白などの斑。世界の寒帯亜寒帯,ヨーロッパアルプスなどに広く分布し,日本が繁殖地の南限。北アルプス,南アルプスなどの高山帯に留鳥としてすむ。昼間は主としてハイマツのやぶの中に潜み,朝,夕あるいは霧の深い時などに草原に出る。高山植物の実や葉,昆虫などを食べる。特別天然記念物。絶滅危惧IB類(環境省第4次レッドリスト)。近縁エゾライチョウは日本では北海道の林にのみすむ。
→関連項目遺存種

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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