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ラノリン lanoline

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ラノリン
lanoline

羊毛脂ともいう。毛紡績の製造過程での副産物原毛付着している脂肪質分泌物を薄い石鹸水などで洗浄したあと,その洗液を遠心分離して精製する。精製品は淡黄色,軟膏様で,乳化性が強く,そのまま 80%程度の水を抱合しうる。成分は高分子アルコール高級脂肪酸,高級オキシ酸エステル混合物。用途は製薬,化粧品,保革油など。

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百科事典マイペディアの解説

ラノリン

羊毛蝋(ろう),羊毛脂とも。羊毛の表面に付着する蝋状物質を精製したもの。成分はコレステリン,ラノステリン,アグノステリンなど高級脂肪酸のエステル類,高級アルコールなど。
→関連項目

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栄養・生化学辞典の解説

ラノリン

 羊毛脂ともいう.ヒツジの脂肪分泌腺から分泌される脂肪様物質.物質的には主成分は高級アルコールの脂肪酸エステルで,ろう.

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世界大百科事典 第2版の解説

ラノリン【lanoline】

羊毛の表面に付着している蠟(ろう)状物質。羊毛脂,羊毛蠟ともいう。羊毛をセッケン水などで洗浄する際の廃液から遠心分離,硫酸を加えるなどの方法で分離され,これを精製することによって得られる。原毛に対する収率は18~20%。脂肪酸とアルコールのエステルであって,脂肪酸の部分は普通の直鎖脂肪酸のほかに分枝酸,オキシ酸を含み,含量はエステルの50~55%。またアルコール部分は普通の脂肪族アルコール(直鎖およびメチル基などを含むもの)20~22.5%とコレステロール,イソコレステロールC27H46O20~25%の割合になっている。

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大辞林 第三版の解説

ラノリン【lanolin】

ヒツジの毛に付着する分泌物を精製・脱水した淡黄色の粘性のある蠟状物質。成分は各種高級アルコールと高級脂肪酸とのエステルで、水と混和して軟膏状になり皮膚によく付着・吸収されるため、軟膏基剤として用いられる。羊毛脂。羊毛蠟。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ラノリン
らのりん
lanolin

ヒツジの毛に付着するろう状物質(羊毛脂)を精製したもの。化学的にはろうである。原毛(25%程度の羊毛脂含有)を希釈したアルカリ液またはせっけん液で洗って精練し、洗浄液に無機酸を添加すれば、羊毛脂が析出してくる。ラノリンはこはく色をした粘着性物質で、特有の臭(にお)いをもつ。ヨウ素価15~47。融点30~40℃。主成分はセリルアルコールおよびオレイルアルコールの脂肪酸エステルである。主要脂肪酸は他と異なり分枝鎖酸。非常に優れた乳化作用をもち、医薬品のよい基剤であり、化粧品にも使用される。[福住一雄]

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世界大百科事典内のラノリンの言及

【脂質】より

…蜜蠟は前者の例でCが26~34のアルコールのパルミチン酸エステルからなる。ラノリン(羊毛脂,羊毛蠟ともいう)の主成分はラノステロールと脂肪酸のエステルで,後者の例である。空気中でも変化しにくく,動物の皮膚,毛皮,羽毛,植物の葉や果実に,また多くの昆虫の外骨格の保護膜として見いだされる。…

※「ラノリン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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