リアウ諸島(読み)リアウショトウ(その他表記)Kepulauan Riau

デジタル大辞泉 「リアウ諸島」の意味・読み・例文・類語

リアウ‐しょとう〔‐シヨタウ〕【リアウ諸島】

Kepulauan Riauインドネシアスマトラ島東方およびマレー半島南端の沖合に浮かぶ諸島。主島ビンタン島をはじめ、バタム島レンパン島、ガラン島などで構成される。中心都市はビンタン島のタンジュンピナンシンガポールに近く、一部自由貿易地域が設けられ、工業団地や海岸保養地の開発が進んでいる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リアウ諸島」の意味・わかりやすい解説

リアウ諸島
リアウしょとう
Kepulauan Riau

インドネシアスマトラ島中央部の北東岸沖,マラッカ海峡の南東端付近に散在する島々。おもな島はビンタン島バタム島南方リンガ諸島南シナ海アナンバス諸島タンブラン諸島,ナトゥナ諸島など約 2000の島々とともにリアウ諸島州を構成。赤道直下にあり,地形は全体に低平である。サンゴ礁と速い潮流に囲まれて孤立していたが,1511年にポルトガルムラカマラッカ)を占領してからは,マラッカ海峡の航行上重視された。農業,漁業が主産業で,商品作物としてはゴム,ココヤシコショウ阿仙薬(ガンビール)を栽培。ビンタン島はボーキサイトを多産する。

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改訂新版 世界大百科事典 「リアウ諸島」の意味・わかりやすい解説

リアウ[諸島]
Kepulauan Riau

インドネシア西部,シンガポール海峡南部に散在する島群で,最大のビンタン島をはじめ,バタム,ブーラン,クンドゥル,カリムンその他多数の小島を含む。面積3663km2,人口約12万。マレー半島南端部の延長にあたり,マラッカ海峡の東の入口を制する重要な位置にある。住民はスマトラ,ジャワ両民族の混血とされるリアウ人が主で,中国人も多い。近年はボーキサイト鉱採掘で重要地域となった。行政的にはスマトラのリアウ州に属していたが,2004年にリアウ州からリアウ諸島州として分離州都がビンタン島のタンジュンピナンにある。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「リアウ諸島」の意味・わかりやすい解説

リアウ諸島
りあうしょとう
Kepulauan Riau

インドネシア西部、スマトラ島東岸、マレー半島南端沖に散在する島群。主島のビンタン島のほか、バタム、レンパンなどの島々がある。面積3663平方キロメートル。ビンタン島はボーキサイトの産地として世界的に有名で、日本の企業も大規模な採掘を進めている。住民はスマトラ、ジャワ両民族の混血とされるリアウ人が主で、華僑(かきょう)も多い。コプラ、こしょう、香料、木材を産出し、漁業も行う。マラッカ海峡の入口に位置し古来より交通の要衝である。

[上野福男]

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