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リュード Rude, François

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

リュード
Rude, François

[生]1784.1.4. ディジョン
[没]1855.11.3. パリ
フランスの彫刻家。生地の父の金属工場で働いていたが,1807年パリに出て彫刻家を志し,1812年にはローマ大賞を得た。しかしナポレオン1世の崇拝者であったためローマ留学を断念し,ナポレオン失脚後はベルギーに亡命。同地に 1827年まで滞在して一連の新古典主義的作品を制作した。1831年『亀と遊ぶナポリの少年漁師』(ルーブル美術館)で新古典主義の立場から離れ,ロマン主義的写実主義(→ロマン主義美術)の作風を確立。引き続きパリエトアール凱旋門の壁面を飾る『ラ・マルセイエーズ(1792年の義勇兵の出陣)』(1833~36)を制作。当時のフランスの国民的パトスを表現し,同時にバロック的な自然主義の様式を示した。その他の主要作品『ナポレオンの記念像』(1847,ディジョン近郊フィクサン公園),『ネイ将軍像』(1853,パリ,オプセルバトアール広場)。

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百科事典マイペディアの解説

リュード

フランスの彫刻家。ディジョン生れ。初期には時流に従って厳格な新古典主義的作品を発表していたが,やがて自由で力強い動感と劇的な感情表出を特色とする新しい画風を創造し,フランスにおけるロマン主義彫刻の代表的存在となった。
→関連項目カルポー

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世界大百科事典 第2版の解説

リュード【François Rude】

1784‐1855
フランスの彫刻家。生地ディジョンで素描を学んだあとパリに出る。1812年ローマ賞を得るがイタリアには留学せず,ブリュッセルに工房をもち彫刻を教える。31年ふたたびパリに戻り,政治家ティエールの庇護を得て,未完成であったエトアール凱旋門の装飾浮彫の一つを委嘱され〈ラ・マルセイエーズ〉(1835‐36)を完成。その他《ネイ元帥像》(1853,パリ,オプセルバトアール通り)などを制作した。作風は基本的には古典主義的であるが,情熱的な動勢をそなえ,真実を探求する姿勢の上に成り立っている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

リュード
りゅーど
Franois Rude
(1784―1855)

フランスの彫刻家。生地ディジョンのアカデミーに学び、1805年パリに移る。12年ローマ賞を受けるがローマ行きは実現されなかった。ナポレオン主義者で、彼の没落後の15年ブリュッセルへ亡命。同地でダビッドの庇護(ひご)を受ける。27年帰仏。31年のサロン出品作『亀(かめ)と戯れるナポリの少年』(ルーブル美術館)は国の買い上げとなり、この作品によって33年レジオン・ドヌール勲章を受ける。しかし、彼の名を全フランスに知らしめたのは、パリのエトアール凱旋(がいせん)門の台座を飾る巨大な浮彫り『1792年の義勇兵の出発』(1833~36)である。「ラ・マルセイエーズ」の通称で知られるこの作品は、手足を力強く対角線上に広げ、人々をいざなう女神の表現をはじめ、見る人に英雄的な感情をかき立たせ、ロマン主義彫刻の代表作とみなされる。晩年の主要な作品に『不滅へと目ざめていくナポレオン』(1845、フィクサン・レ・ディジョン)、『ネイ将軍記念像』(1853、パリのオプセルバトアール通り)がある。パリに没。[上村清雄]

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