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ワクフ waqf

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ワクフ
waqf

イスラム共同体のための国有地,あるいは宗教的な寄進地を意味するアラビア語。複数形はアウカーフ awqāf。マグレブ地方ではフブス hubusとも呼ばれる。一般には所有権を留保しつつ,用益権を放棄する宗教的寄進地の意味に用いられる。寄進者はワキーフ waqīf,対象となる物件をマウクーフ mawqūfあるいはマフブース mahbūsという。モスク,学校,病院,慈善施設を管理,維持するために寄進されることが多い。しかし実際には個人や家族が土地所有権を永代化し,課税を逃れるためにワクフを寄進することがしばしばあり,19世紀以降は土地改革の最も重要な対象とされてきた。

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百科事典マイペディアの解説

ワクフ

〈停止〉を意味するアラビア語。一般的には寄進された財産をさす。イスラム法においては,物件(土地や不動産など)の所有者がその権利を放棄すること。政府や個人がモスク,病院,学校,孤児院などへ寄進する〈慈善ワクフ〉,個人が家族のために信託して収益権を保持する〈家族ワクフ〉の2種類があった。

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世界大百科事典 第2版の解説

ワクフ【waqf】

〈停止〉を意味するアラビア語(複数形アウカーフawqāf)。イスラム法の用語として所有権移転の永久停止を意味し,ファイ理論において,征服地の土地は分配・譲渡を許されないという意味でワクフ(より正確にはファイ・マウクーフfay’ mawqūf)とされる。しかし一般には,ある物件の所有者がその用益権を放棄し,それからの収益が最初に設定された目的に使用されているかぎり,その処分権をも放棄することを意味する。

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