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三十六人集 さんじゅうろくにんしゅう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

三十六人集
さんじゅうろくにんしゅう

平安時代後期の私家集編者,成立年未詳。藤原公任 (きんとう) の『三十六人撰』に選ばれた 36人の歌人 (三十六歌仙 ) の家集を集成したもの。代表的な伝本として,西本願寺本,歌仙家集本,群書類従本などがある。西本願寺本は 12世紀初頭の書写で,料紙意匠が凝らされ,筆跡もすぐれ,美術的な価値も高い。各集の成立,構成,内容は一定していない。

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百科事典マイペディアの解説

三十六人集【さんじゅうろくにんしゅう】

藤原公任の《三十六人撰》に収められた,三十六歌仙の各家集の集成。《歌仙家集》とも。成立は11世紀中頃と考えられており,編者不詳。伝本の種類は多いが,12世紀初頭の成立という西本願寺本が本文の信頼度も高く,料紙の豪華さ,書の美しさでも名高い。金銀切箔,墨流し継紙などの装飾のある華麗な揃本で,古筆切の《石山切》は1929年にこれを分割したもの。
→関連項目墨流し西本願寺藤原公任

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世界大百科事典 第2版の解説

さんじゅうろくにんしゅう【三十六人集】

三十六歌仙の各家集を集成した一種の和歌叢書。平安中期,藤原公任が《三十六人撰》を編したのにはじまるといわれ,これよりさき,紀貫之によって六歌仙が撰ばれ,やがて歌合が盛んになると歌人を左右に区分けしたり,歌仙絵が作られたりした。西本願寺に伝わる国宝の《三十六人集》は最も古く完備に近い写本でその数39帖,うち7帖が後世の補筆で,1929年に切断分割された〈貫之集〉下と〈伊勢集〉は石山切と呼ばれて名高い。

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大辞林 第三版の解説

さんじゅうろくにんしゅう【三十六人集】

藤原公任きんとう撰「三十六人撰」所載歌人の家集の集大成。平安後期の成立か。写本のうち、西本願寺本は美術史・書道史・国文学上きわめて価値が高く、国宝。

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世界大百科事典内の三十六人集の言及

【石山切】より

…第2は鎌倉時代書写の《新古今和歌集》の断簡である。しかし最も有名で貴重なものは西本願寺本《三十六人集》のうち,〈貫之集〉下と〈伊勢集〉を切った2帖である。本願寺はもと大坂の石山にあり,16世紀中ごろ後奈良天皇から同寺の証如上人が《三十六人集》を拝領した。…

【私家集】より

…すでに《万葉集》には,その編纂資料となった《柿本人麻呂歌集》や《高橋虫麻呂歌集》などが見え,個人名を付した歌集が存在していたことが推測できる。平安時代に入ってからは種々の家集が作られ,ついに《三十六人集》のような私家集の集大成もみられるようになった。これら家集の多くは,個人の背後に〈家〉を強く意識したもので,その家の社交的記録の要素ももつ。…

※「三十六人集」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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