三菱商事(株)(読み)みつびししょうじ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

三菱商事(株)
みつびししょうじ

大手総合商社。前身は1899年(明治32)三菱合資会社に商事部門として設置された営業部だが、発祥は1881年以来の三菱の石炭貿易に求められる。1918年(大正7)営業部を分離独立させて三菱商事株式会社とし、国内主要都市のほかアジアを中心に海外にも9支店をもち、石炭、金属、雑貨、船舶を主要取扱品とし、三井物産に次ぐ規模の商社に成長した。太平洋戦争開戦時には農水産物、繊維、機械、燃料などの分野にも取扱いを拡大し、旧植民地、アジア各地はもとより、ヨーロッパ、北南米、オーストラリア、アフリカなどに合計46か所の拠点をもち、従業員6600人を擁していた。戦後の1947年(昭和22)、占領政策により解散指令。もとの役職員を中心に約110社の新会社が設立されたが、経済の復興、海外貿易の再開に伴って、このうちの有力3社の不二商事、東京貿易、東西交易を核に統合が進み、旧三菱商事の第二会社として設立されていた光和実業が1952年に三菱商事に商号復帰、54年前記3社と合併して現在の三菱商事が発足した。日本経済の高度成長とともに重化学工業分野に力をもつ三菱系企業を背景に事業を拡大。経営の多角化、総合化、国際化を推進し、文字どおり食品から宇宙衛星まで、2万5000種にも及ぶ商品を取り扱っているだけでなく、三国間貿易、各種投資、資源開発、先端技術を含む各種工業開発プロジェクトのオーガナイザーとして世界各地で活動している。資本金2108億円(2008)、売上高10兆8329億円(2008)。国内37か所、海外203か所の拠点をもつ(2008)。[森 真澄]
『三菱商事株式会社編・刊『三菱商事社史』上下(1986) ▽三菱商事株式会社総務部社史担当編『三菱商事50年史 1954―2004』(2008・三菱商事)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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