上関町(読み)かみのせき

共同通信ニュース用語解説 「上関町」の解説

上関町

山口県南東部に位置する瀬戸内海に面した町。かつて下関中関(同県防府市)と並び、海上交通要衝として栄えた。1982年、当時の町長中国電力の原発誘致を表明。原発建設予定地を対岸に望む祝島を中心に反対も根強い。東京電力福島第1原発事故後、原発計画は停滞しており、代替の地域振興策を町側が要請し、中国電が中間貯蔵施設の建設を提案した。人口は約2300人で82年の約3分の1に減少。65歳以上の割合を示す高齢化率は58%超で、直近国勢調査では中国地方で最も高い。

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日本歴史地名大系 「上関町」の解説

上関町
かみのせきちよう

面積:三四・四七平方キロ

熊毛半島先端にそびえる皇座おうざ(五二六・七メートル)の西南麓と、西南海上に点在するなが島・いわい島・島とその他多数の小島からなる。平地は少なく皇座山や、長島上盛かみさかり(三一四・七メートル)尾根続きで丘陵地である。海に囲まれていることから総じて漁業が盛んである。上関港は漁業の中心地で、白井田しらいだ機帆船の基地として物資の輸送にあたっている。上関海峡は最狭部一〇〇メートルで北九州と阪神間を航行する機帆船は一日平均一千隻といわれ、西瀬戸内における要衝の地である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「上関町」の意味・わかりやすい解説

上関〔町〕
かみのせき

山口県南東部,室津半島の先端部と長島,祝島およびその付近の島々から成る町。 1958年室津村を編入して町制。中心集落の上関,室津の両港は中世,近世を通じ瀬戸内海の交通の要地。現在はともに小漁港で,上関大橋が両港を結ぶ。平地に乏しく,耕地の多くは山腹にある。皇座山付近は瀬戸内海国立公園に属する。面積 34.69km2。人口 2342(2020)。

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