地図をその表現する内容ないし利用の観点から大別したものの一つ。すなわち、地表面上の自然、人工のすべてのものを均等に表現する一般図に対して、特定の主題について詳しく表現した地図をいう。普通、一般図を基図として、その上に色彩や記号を用いて表現する。主題図には、地質図、地形分類図、土壌図、資源分布図、植生図、気候図、天気図など自然条件に関するもの、地籍図のように土地の所有、管理状況を表すもの、土地利用、人口、産業、交通、通信、観光などに関するものなど、きわめて多くの種類があり、また対象地域の大きさによっていろいろの縮尺のものがある。地域的な分布や地域間の流動を表すためには、地図表現が有力な手段であることから、主題図の需要は、土地利用の高度化、経済、社会、文化活動の活発化に伴って増加し、その作成や表現方法が重要な研究対象となっている。
[五條英司]
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…したがって,地球上のいろいろな調査が進むにつれて,また人間の活動が多様化するにつれて,地図の内容も多くなり,また種類も多岐にわたり,利用分野も広くなってくる。数多い地図を,その内容と利用分野から大別すると,一般図general mapと主題図thematic mapに分けられる。一般図は,地表や海底などの形態とそこに分布する事象を,とくにどれに重点を置くということなく全体的に描き表した地図で,ふつうに地図といえば,一般図を指すことが多い。…
※「主題図」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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