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九一色郷 くいしきごう

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百科事典マイペディアの解説

九一色郷【くいしきごう】

戦国期から近世にかけての甲斐国の郷名。富士山北西麓および御坂(みさか)山地西部の芦(あし)川渓谷一帯をさす。戦国期には西八代郡三珠(みたま)町(現・市川三郷町)の高萩・三帳,上九一色(かみくいしき)村(現・甲府市,富士河口湖町)の梯(かけはし)・古関・精進(しょうじ)・本栖,東八代郡芦川村の鶯宿(おうしゅく),南都留(みなみつる)郡富士河口湖町の西湖(にしのうみ),三珠町(現・市川三郷町)・芦川村域の芦川の九ヵ郷の総称。

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世界大百科事典 第2版の解説

くいしきごう【九一色郷】

甲斐にあった郷名。元来は本栖,精進,古関,梯(山梨県西八代郡上九一色村),高萩,三帳(西八代郡三珠町),芦川,鶯宿(東八代郡芦川村),西湖(南都留郡足和田村)よりなっていたが,江戸時代に高萩村から分村した中山,垈,畑熊(三珠町),折門,八坂(西八代郡下部町)を加えた14村を総称した。富士山麓の山間に位置し,九一色は工一色の意で木地師の開いた村ともいわれる。甲駿間を最短距離で結ぶ中道が走っており,木工品の販売のため郷民は古くから商業に携わっていた。

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世界大百科事典内の九一色郷の言及

【馬子】より

…東海道や中山道などの主要街道で旅人用の乗用馬をひくものから,脇街道でもっぱら物資輸送に従うものまで,その形態は多様である。会津西街道の中付駑者(なかつけどちや),信州伊那地方の中馬(ちゆうま),甲斐九一色郷(くいつしきごう)の馬稼ぎなどは後者の代表例であった。乗用馬は馬子1人が1頭をひいたが,物資輸送の場合は一度に数頭を追った。…

【三珠[町]】より

…甲府盆地南縁に位置し,笛吹川下流南岸を占める。戦国時代には九一色(くいしき)郷と呼ばれ,甲斐と駿河を結ぶ近道にあって武田氏に重視された。北部の低地は水田に,中部の曾根丘陵,芦川扇状地は桑園と果樹園に,南部の御坂山地北斜面は山林に主として利用されている。…

※「九一色郷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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