デジタル大辞泉
「乾徳山」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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乾徳山
けんとくさん
三富村のやや西方にあり、山麓東方は笛吹川に、南方はその支流徳和川に臨む。標高二〇一六メートル。変化に富んだ岩山の景観で知られ、とくに山頂部の西面には高さ数十メートルに達する岩壁が形成されている。山頂からは富士山や南アルプス・奥秩父連峰が眺望できる。「甲斐国志」によれば、山頂南面の岩壁は夢窓国師が座禅の修行をした地ともいう。また同書は山名の由来について「国師後ニ創恵林寺乾徳ヲ山号トナス、蓋シ竜ノ乾徳ナリ(中略)或ハ恵林ノ乾位ニ当リ徳和村ノ域ナル故ニ乾徳ト名ヅクル」と記し、乾徳を天の主竜とする解釈と方角の乾とする解釈の二説を掲載する。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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乾徳山 (けんとくさん)
山梨県北部,甲州市の北方にある山。秩父山地の主稜線から南へ分岐する尾根上の突起部で,標高2020m。山頂部は変質を受けた角セン安山岩,凝灰角レキ岩より成り,中腹は草原,西面は高さ数十mの岩壁となっている。南岩壁は,夢窓疎石が面壁を行った地として知られる。山名は,のちに恵林(えりん)寺創設の折,山頂の位置が乾(いぬい)にあたることから名づけられたという。秩父多摩国立公園に含まれ,笛吹川上流の西沢渓谷とともにハイキングに格好の山である。
執筆者:平川 一臣
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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乾徳山
けんとくさん
山梨県北部、笛吹(ふえふき)川上流、山梨市三富(みとみ)地区にある山。標高2031メートル。山頂部は安山岩類の大岩塊よりなる。夢窓国師(むそうこくし)が一夏面壁修行した地。新緑、紅葉、岩登りと京浜方面からのハイカーが多い。徳和から大平牧場経由で頂上に立ち、道満(どうまん)尾根を下るのが一般的。健脚には頂上から黒金(くろがね)山、大ダオ、東奥山窪(ひがしおくやまくぼ)経由で徳和に至るコースもある。山麓(さんろく)の甲州市塩山(えんざん)地区に乾徳山恵林寺(えりんじ)がある。
[吉村 稔]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
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