ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「甲州市」の意味・わかりやすい解説 甲州〔市〕こうしゅう 山梨県北東部,甲府盆地の北東部に位置する市。南部に笛吹川および支流の重川,日川の扇状地が広がり,北部は埼玉県境の奥秩父に及ぶ。2005年塩山市,勝沼町,大和村が合体。中心市街地の JR中央本線塩山駅周辺は近世青梅街道の宿場町,南西部の勝沼は甲州街道の宿場町として発展。南東部の笹子峠北麓にある初鹿野は中央本線,甲州街道,中央自動車道のトンネルが集中する交通の要衝で,日川沿いに大菩薩峠へ出る登山道の入口にあたる。果樹栽培が盛んで,扇状地や河岸段丘上でブドウ,モモ,カキ(柿)を栽培。観光ブドウ園も多く,ワイン,ころ柿などが特産品。石灯籠,庭石,石材を産する。塩山温泉,笛吹川温泉などの温泉地がある。市内には名所・旧跡が多く,柏尾の大善寺本堂は国宝。夢窓疎石の開山で武田氏の菩提寺となった恵林寺は,四脚門が国の重要文化財に,庭園が国の名勝に指定されている。臨済宗向嶽寺派の本山向嶽寺も,中門が国の重要文化財,庭園が国の名勝に指定。ほかに雲峰寺の本堂や書院,熊野神社の本殿および拝殿,旧高野家住宅(甘草屋敷)などの国指定重要文化財,甲斐金山遺跡,勝沼氏館跡などの国指定史跡がある。市域北部は秩父多摩甲斐国立公園に属する。中央自動車道のインターチェンジがあり,国道20号線,411号線が通る。面積 264.11km2。人口 2万9237(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
日本歴史地名大系 「甲州市」の解説 甲州市こうしゆうし 2005年11月1日:塩山市と東山梨郡勝沼町・大和村が合併⇒【勝沼町】山梨県:東山梨郡⇒【大和村】山梨県:東山梨郡⇒【塩山市】山梨県 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by