デジタル大辞泉
「第六感」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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だいろっ‐かんダイロク‥【第六感】
- 〘 名詞 〙 身体にそなわった感覚器官を超えて、ものを直感する感覚。視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚以外の、するどく物事の本質をつかむ心の働き。直感。勘(かん)。霊感。インスピレーション。虫のしらせ。
- [初出の実例]「その時、風のやうに流れよった第六感か、微なもの音か、くるりとうしろを振り向かせるものがあった」(出典:今年竹(1919‐27)〈里見弴〉伸び行く)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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第六感 (だいろっかん)
五感を超越した感覚の意で,直観,霊感,虫の知らせなどの総称。通常は,意識のうえでは説明困難な勘などが働いた時などに多く用いられるが,超感覚的知覚(ESP)を含む場合もある。戦場の息子が夢枕に立ち,後でその時刻に戦死したことが確認されたなどの例がそれである。その場合,同時的に情報の得られるもの以外に,予知的,後知的に得られるものがある。情報の質的面に関しては,視覚的,聴覚的,触覚的なもののほかに,漠然とした感じしかないものがある。いわゆる虫の知らせの場合,胸さわぎなどの心身的反応を伴うものがある。以上のような現象は,発信者が生命の危機状況にある時に起こりやすいとされる。
執筆者:笠原 敏雄
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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第六感
だいろっかん
人間の5官 (視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚) 以外の,あるいはそれをこえる第6番目の感覚の意。また,心理学者黒田亮は,これを意識の「識」に対して「覚」と呼び,知的・芸術的活動や武道などにおいて作用するとした。 (→インスピレーション , 勘 )
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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第六感【だいろっかん】
五感(感覚)以外の特別な感覚による認知をいう。いわゆる勘(かん)のうち,特に認識および判断に関連するものをさし,動作および意志過程にみられる〈こつ〉とは区別される。超感覚的知覚(ESP)を含めることもある。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の第六感の言及
【勘】より
…心理学者黒田亮は通俗的に用いられる勘の語義として,次のようなものを挙げた。直覚,いわゆる〈第六感〉,虫の知らせ,無意識および下意識,練習による機械化や自動化,技神に入るの妙,神徠(しんらい),[霊感],悟り,禅,三昧(ざんまい),以心伝心,手加減,こつ,呼吸,手心。黒田によれば心理学は自内証(体験)の事実を記述する学とされ,自内証の事実には識(ほぼ意識に相当する)と覚の2方面があるとされた。…
【五感】より
…この五つの感覚は今日でいう感覚の種に相当するものであるが,感覚の種はこの五つに限られたものではなく,とくに触覚で代表されている皮膚感覚は,触・圧覚,温覚,冷覚,振動感覚などが区別されており,そのほか位置および運動感覚,平衡感覚などが感覚の種とみなされている。第六感という言葉があるが,これは上記の五感に含まれない6番目の感覚の意味で,文献的には,ベルCharles Bell(1826)が筋肉の運動感覚に対して,これを第六感the sixth senseといってはじめ使ったとされている。また身体の一般的感覚cenesthesiaの意味で用いる場合もある。…
※「第六感」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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