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京菓子 キョウガシ

デジタル大辞泉の解説

きょう‐がし〔キヤウグワシ〕【京菓子】

京都で作られる菓子。また、京風の菓子。

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典の解説

きょうがし【京菓子】

京都で作られる和菓子。特に、宮中公家寺社儀礼茶家などの用に供するために注文によって作られ、こんにちも茶事や改まったもてなし、進物芸事を披露するときの配り物などに用いる上菓子をいうことが多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

京菓子
きょうがし

京都でつくられる和菓子。生(なま)菓子、干(ひ)菓子とも上菓子をとくに京菓子とよぶ。京菓子の特殊性は地域と環境に培われた。1000年余にわたる王城の地であり、貴族社会が構成された京都には、高級菓子をはぐくむ土壌があった。また神社仏閣も多く、貴族とのつながりから儀式用、供物(くもつ)用の菓子が発達した。加えて茶道の興隆が雪月花の風韻を楽しむ菓子を育成した。風光に恵まれ、諸国物産の集積した土地柄は、京の庶民にも優れた美意識を身につけさせ、その「美」のなかの菓子をつくりだしていったのである。京菓子といえるものは生菓子、干菓子を問わず、見て美しく、季節感あふれ、美味ながら喫茶の脇役(わきやく)である茶の子の分をわきまえていなければならない。上菓子を手がける菓匠の細やかな配慮もそこに集中されてきた。粽(ちまき)の名家川端道喜(どうき)の商法は、「正直」「量産しない(手作り)」「声なくして人を呼ぶ」であった。これは京菓子司すべてに通ずる信条である。[沢 史生]

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事典 日本の地域ブランド・名産品の解説

京菓子[菓子]
きょうがし

近畿地方、京都府の地域ブランド。
京都で製造された和菓子。古くから神社仏閣への供物、あるいは宮廷での儀式や饗宴用に発達してきた。茶道文化が発展するとともに、色・形の美しさや味が洗練され、自然の事物をあらわした今日の工芸菓子の基礎となった。江戸時代の元禄期には、京都の四季の風物花鳥風月が意匠化され、季節感と風味を大切にする美しい京菓子ができた。明治時代に砂糖の輸入が増大してからは、一般庶民に広く普及した。2007(平成19)年10月、特許庁地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5084583号。地域団体商標の権利者は、京菓子協同組合・京都府菓子工業組合・京都名産品協同組合。

出典|日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について | 情報

世界大百科事典内の京菓子の言及

【和菓子】より

… 江戸時代に入って元禄(1688‐1704)ころまでに,菓子はめざましい発展をみせたようである。大田南畝はその著《一話一言》に天和3年(1683)12月19日の日付をもつ江戸日本橋本町の京菓子司桔梗屋河内大掾の菓子目録を収載しているが,それにはまんじゅう,ようかんをはじめとして総計172種の名が挙げられている。この急激な多様化の原因として考えられるのは,まず室町時代には見られなかった落雁(らくがん)類やぎゅうひ,それに南蛮菓子といった新しいレパートリーが加わったことが挙げられる。…

※「京菓子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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