デジタル大辞泉
「今泉今右衛門」の意味・読み・例文・類語
いまいずみ‐いまえもん〔いまいづみいまヱモン〕【今泉今右衛門】
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今泉 今右衛門(13代目)
イマイズミ イマエモン
昭和・平成期の陶芸家(有田焼) 佐賀県立有田窯業大学校校長;色鍋島今右衛門技術保存会会長。
- 生年
- 大正15(1926)年3月31日
- 没年
- 平成13(2001)年10月13日
- 出生地
- 佐賀県西松浦郡有田町赤絵町
- 本名
- 今泉 善詔(イマイズミ ゼンショウ)
- 学歴〔年〕
- 東京美術学校(現・東京芸術大学)工芸科〔昭和24年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 日本陶芸展優秀作品賞(秩父宮賜杯),日本伝統工芸展日本工芸会会長賞〔昭和40年〕,日本伝統工芸展NHK会長賞〔昭和54年〕,佐賀県芸術文化賞〔昭和54年〕,日本陶芸展最優秀作品賞〔昭和56年〕「薄墨露草文鉢」,西日本文化賞〔昭和59年〕,紫綬褒章〔昭和61年〕,毎日芸術賞(第29回)〔昭和63年〕,MOA岡田茂吉賞(第1回)〔昭和63年〕,日本陶芸協会金賞〔平成1年〕,勲四等旭日小綬章〔平成11年〕
- 経歴
- 色鍋島の伝統を受け継ぐ今右衛門窯の長男として生まれる。20歳代は伝統に反発して前衛的な作品を作る。昭和37年初出品の「色絵有織文花器」で日本伝統工芸展初入選。40年日本工芸会正会員。この頃から日本伝統工芸展などを舞台に、現代感覚を盛り込んだ秀作を発表。50年父の12代目今右衛門死去により13代目今右衛門を襲名。51年には、会長を務める色鍋島今右衛門技術保存会が重要無形文化財の総合指定を受けた。同年日本工芸会理事、58年佐賀県陶芸協会会長を務め、西日本の伝統工芸界のリーダーとなる。平成元年人間国宝に認定された。5年佐賀県立有田窯業大学校校長に就任。色絵の新しい世代を代表する作家として呉須を全面に吹き付ける“吹墨(ふきずみ)”、酸化ウランを使う“薄墨”、両者を重ねる“吹重ね”などの技法を色鍋島の品格に組み合わせ、新しい世界を作り出した。代表作に「色絵手鞠花文鉢」「色鍋島笹輪文鉢」「色鍋島薄墨露草文鉢」など。
今泉 今右衛門(12代目)
イマイズミ イマエモン
昭和期の陶芸家(有田焼) 色鍋島今右衛門技術保存会会長。
- 生年
- 明治30(1897)年9月25日
- 没年
- 昭和50(1975)年5月2日
- 出生地
- 佐賀県有田町
- 別名
- 幼名=平兵衛
- 学歴〔年〕
- 有田工窯業科〔大正5年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 紺綬褒章,紫綬褒章
- 経歴
- 11代目今右衛門の長男。父に従って家業に就き、昭和8年秩父宮家、9年宮内省、大宮御所の御用命を受けた。23年父の死で12代目を襲名。古伊万里、柿右衛門と並ぶ色鍋島の技術保存と向上に生涯をかけた。27年色鍋島の技術により無形文化財の選定を受け、29年第1回日本伝統工芸展に出品、30年日本工芸会が発足、正会員となった。45年色鍋島今右衛門技術保存会を結成、会長に就任。
今泉 今右衛門(10代目)
イマイズミ イマエモン
江戸時代末期〜大正期の陶芸家
- 生年
- 嘉永1年(1848年)
- 没年
- 昭和2(1927)年9月27日
- 出生地
- 肥前国(佐賀県)
- 本名
- 今泉 藤太
- 経歴
- 今泉家は赤絵業者で藩主鍋島家の赤絵御用もつとめてきた。10代目藤太は稲富武平の次男で、今泉家の養子となり明治初期にドイツ人のワグネルや陶画家の服部杏圃に学ぶ。更に本窯を築き、もっぱら古陶を模造。色鍋島の製作に長じた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
今泉今右衛門
いまいずみいまえもん
佐賀県有田(ありた)町の陶工の家系。江戸時代から現代まで13代ある。今泉家は有田皿山の赤絵町にあって、赤絵専業の家柄であったが、1871年(明治4)に鍋島(なべしま)藩窯が民間に移管されたのち、鍋島焼の再興に力を尽くし、鍋島様式を現代によみがえらせた。とくに12代今右衛門(1897―1975)の色鍋島磁器復活によって、1976年(昭和51)に彼が主宰していた色鍋島技術保存会が、国の重要無形文化財総合指定の認定を受けた。13代(1926―2001)は12代の長男。1975年に12代の死去により襲名。鍋島様式を自家薬籠(やくろう)中のものとなしえて、染付下地の色絵に奥行のある作風を樹立し、89年重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。97年(平成9)10~13代の作品を展示する「財団法人今右衛門古陶磁美術館」を有田町に開館した。
[矢部良明]
『『十三代今泉今右衛門作品集』(1998・日本経済新聞社)』
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今泉今右衛門(14代) いまいずみ-いまえもん
1962- 昭和後期-平成時代の陶芸家。
昭和37年12月30日生まれ。昭和63年京都の鈴木治に師事。平成2年有田の父・13代今泉今右衛門のもとにもどる。8年日本伝統工芸展初入選。9年日本陶芸展入選。10年「染付墨はじき梅花文鉢」で日本伝統工芸展工芸会会長賞。同年日本工芸会正会員。14年14代今泉今右衛門を襲名。16年「色絵薄墨墨はじき雪文鉢」で日本伝統工芸展東京都知事賞。20年MOA岡田茂吉賞。22年日本工芸会理事。26年色絵磁器で人間国宝。佐賀県出身。武蔵野美大卒。本名は雅登。
今泉今右衛門(13代) いまいずみ-いまえもん
1926-2001 昭和後期-平成時代の陶芸家。
大正15年3月31日生まれ。父の12代今右衛門に色鍋島(いろなべしま)をまなぶ。昭和32年日展初入選。54年日本伝統工芸展NHK会長賞。伝統の色鍋島に染付吹墨(ふきずみ),薄墨(うすずみ)などの技法をとりいれた作風をきずく。平成元年色絵磁器で人間国宝。平成13年10月13日死去。75歳。佐賀県出身。東京美術学校(現東京芸大)卒。本名は善詔。作品に「色鍋島薄墨露草文鉢」など。
今泉今右衛門(12代) いまいずみ-いまえもん
1897-1975 昭和時代の陶芸家。
明治30年9月25日生まれ。11代今右衛門の長男。昭和23年12代を襲名。色鍋島磁器を復活させ,その保存につくす。27年無形文化財にえらばれる。45年色鍋島技術保存会を結成。翌年,同会は重要無形文化財の保持団体に認定された。昭和50年5月2日死去。77歳。佐賀県出身。有田工業卒。名は平兵衛。
今泉今右衛門(10代) いまいずみ-いまえもん
1848-1927 幕末-大正時代の陶芸家。
嘉永(かえい)元年生まれ。肥前有田(佐賀県)の赤絵師今泉家の養子となり,10代をつぐ。明治4年佐賀藩の御用窯が廃止されたのち,ワグネル,服部杏圃にまなび,本窯をきずいて色鍋島におとらない磁器づくりにはげんだ。昭和2年9月27日死去。80歳。旧姓は稲富。名は藤太。
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今泉 今右衛門(13代目) (いまいずみ いまえもん)
生年月日:1926年3月31日
昭和時代;平成時代の陶芸家
2001年没
今泉 今右衛門(12代目) (いまいずみ いまえもん)
生年月日:1897年9月25日
昭和時代の陶芸家
1975年没
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報