伊勢堂岱遺跡(読み)いせどうたいいせき

国指定史跡ガイドの解説

いせどうたいいせき【伊勢堂岱遺跡】


秋田県北秋田市脇神にある縄文時代後期の集落跡。標高40~45mの広い段丘上に位置する。大館能代(おおだてのしろ)空港へのアクセス道路建設にともなう1995年(平成7)、1996年(平成8)の事前調査で典型的な環状列石が確認され、現状保存された。その後も調査が行われ、2001年(平成13)に国指定史跡となった。この地では、縄文時代後期初めに、台地を造成して平坦地やテラスを作り、浅い環濠や溝による区画を施していた。とくに北東部には4基の環状列石が構築されていた。土偶、キノコ形土製品、イモガイを模した土製品など多くの祭祀遺物と土器、石鏃(せきぞく)、石錐、石匙などの日用道具が多量に出土し、埋設土器や土坑墓も発見されている。秋田内陸縦貫鉄道小ケ田(おがた)駅から徒歩約5分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

伊勢堂岱遺跡

縄文時代後期前葉(約4千年前)に標高42~45メートルの台地に形成され、四つの環状列石を中心とする。大館能代空港へのアクセス道路建設に先立ち、1994年から県教育委員会が発掘調査し、環状列石のほか、掘っ立て柱建物跡、溝状遺構なども見つかった。狩猟具や漁労具など生活用具も多数出土している。アクセス道路が迂回(うかい)して保存されることになり、01年には国の史跡に指定された。鹿角市大湯環状列石などと共に、北海道と北東北3県の縄文遺跡群として世界遺産登録を目指している。

(2016-04-23 朝日新聞 朝刊 秋田全県・1地方)

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百科事典マイペディアの解説

伊勢堂岱遺跡【いせどうたいいせき】

秋田県北秋田市脇神にある,縄文時代後期の祭祀遺跡。墓や建物跡のほか,4つもの環状列石が発掘され,いずれも保存状態が良好で学術的に貴重であることから2001年,国の史跡に指定されている。大館能代空港へのアクセス道路建設工事に伴って発見された遺跡で,道路計画は変更されて現地を迂回(うかい),展示施設をはじめとした見学環境整備が進められている。

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