伊東温泉(読み)いとうおんせん

精選版 日本国語大辞典 「伊東温泉」の意味・読み・例文・類語

いとう‐おんせん ‥ヲンセン【伊東温泉】

静岡県伊豆半島東岸、伊東市にある温泉泉質食塩泉単純泉。胃腸病、婦人病リウマチなどにきく。

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日本歴史地名大系 「伊東温泉」の解説

伊東温泉
いとうおんせん

伊東大川の形成する扇状地を中心に湯川ゆかわ松原まつばらおか鎌田かまだ玖須美くすみの五地区に分布する温泉の総称。現在は全市域の温泉を伊東温泉とよぶことも多い。泉質は無色透明無臭で、大別して単純泉・弱食塩泉に分けられる。神経痛・慢性リウマチ・婦人病・胃腸病・疲労回復などに効能がある。日本歌謡類聚温泉揃(古事類苑)に「夫れ国々に出湯多しと申せども、(中略)、伊豆には伊東熱海の湯」とあり、古くから「伊東の湯」の名はあった。

江戸時代には和田わだ(玖須美地区中心)和田湯、松原村出来でき湯・猪戸ししど湯があったので、個々の温泉場名でよばれることが多かった。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「伊東温泉」の意味・わかりやすい解説

伊東温泉
いとうおんせん

静岡県東部、伊豆半島のほぼ中央、伊東市にある温泉。温泉の歴史は古く、平安時代には知られていたといわれ、1598年(慶長3)江戸城に御前湯として献上されている。庶民の湯として栄えたのは江戸中期以後で、和田湯、松原出来湯(まつばらできゆ)、猪戸湯(ししどゆ)の3湯があった。明治以後、温泉の数は急激に増え、現在約800の源泉があり、毎分3万4000リットルの湧出(ゆうしゅつ)量は東日本一。泉質は単純温泉塩化物泉硫酸塩泉

[川崎文昭]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「伊東温泉」の意味・わかりやすい解説

伊東温泉
いとうおんせん

静岡県東部,伊豆半島東海岸,伊東市の中心市街地にある温泉。 1938年,伊東線開通により,急速に発展した。松川沿いにあり,源泉数は八百余といわれ,湯量の豊富な温泉で知られる。泉質は海岸寄りの松原・玖須美地区が食塩泉,芒硝泉,山寄りの岡地区が単純泉。泉温は 27~60℃内外で,皮膚病,婦人病,神経痛,外傷などにきく。

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デジタル大辞泉プラス 「伊東温泉」の解説

伊東温泉

静岡県伊東市にある温泉地。泉質は単純泉、弱食塩泉が中心。総湯量は県内一を誇る。その発見は平安時代ともそれ以前ともされる。明治・大正・昭和初期には多くの文人墨客が訪れた。地域団体商標

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事典・日本の観光資源 「伊東温泉」の解説

伊東温泉

(静岡県伊東市)
日本百景」指定の観光名所。

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