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備讃諸島 びさんしょとう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

備讃諸島
びさんしょとう

香川,岡山の両県に属する瀬戸内海東部の 100余の島の総称。槌ノ戸瀬戸を境に,小豆島直島のある東部分と塩飽諸島のある西部分に分れる。中新世以後に開析された溶岩台地の一部。東西方向の沈降軸と南北方向の隆起軸の交点にあり,縄文海進で島となった。花崗岩類から成る直島諸島,本島,広島,六口島,粟島など,花崗岩類の上に火成砕屑岩をはさんで安山岩類を載せる小豆島,豊島,男木島,女木島,佐柳島,高見島などがある。平地が少く水も乏しい。段々畑を利用した農業,沿岸漁業,石材採掘を行う。倉敷市児島と坂出市の間にある櫃石島,岩黒島,羽佐島,与島,三ツ子島瀬戸大橋の架橋地。多くの島が瀬戸内海国立公園に属する。

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世界大百科事典 第2版の解説

びさんしょとう【備讃諸島】

瀬戸内海の播磨灘と燧(ひうち)灘に挟まれた狭い海域を備讃瀬戸といい,その周辺に散在する約110の島々を備讃諸島という。小豆島豊(て)島,男木(おぎ)島,女木(めぎ)島直島諸島大槌島,小槌島,塩飽(しわく)諸島など大半は香川県(讃岐)に属し,北木島白石島,高島などの笠岡諸島が岡山県(備中)に属する。これらの島々は,花コウ岩だけからなる島と,上部に安山岩をのせるテーブル形または円錐形の開析溶岩台地の島に分かれ,後者は一般に標高200~300mと高く,最高点は小豆島の星ヶ城山(817m)である。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔岡山県(香川県)〕備讃諸島(びさんしょとう)


瀬戸内海中部、岡山・香川両県の間の備讃瀬戸に浮かぶ島嶼(とうしょ)群。大小約110島からなる。最大の小豆(しょうど)島はじめ、豊()島・男木(おぎ)島・女木(めぎ)島・直島(なおしま)諸島・大槌(おおづち)島・塩飽(しわく)諸島など大部分は香川県に属するが、直島諸島東端の石(いし)島は北半が岡山県玉野(たまの)市、南半は井()島とよばれ香川県直島町に属する。北西部の北木(きたぎ)島・白石(しらいし)島・真鍋(まなべ)島と六()島など笠岡(かさおか)諸島は岡山県に所属。周辺は古くから瀬戸内海航路の難所で、寄港地として栄えた島も多い。瀬戸内海国立公園の一中心地。塩飽諸島の櫃石(ひついし)島・与()島などを経由して、1988年(昭和63)、本州四国連絡橋3ルートの一つとして、瀬戸大橋が開通した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

備讃諸島
びさんしょとう

瀬戸内海の中央部、岡山・香川両県間の備讃瀬戸に点在する島嶼(とうしょ)群。東から瀬戸内海第二の島小豆(しょうど)島をはじめ、豊(て)島、男木(おぎ)島、女木(めぎ)島、大槌(おおづち)島、六口(むくち)島、直島(なおしま)諸島(直島、向(むかえ)島、家(え)島、牛ヶ首島など)、塩飽(しわく)諸島(本島、牛島、広島、手島、櫃石(ひついし)島、与(よ)島、高見島など)、笠岡(かさおか)諸島(北木(きたぎ)島、白石(しらいし)島、真鍋(まなべ)島など)など165の島々からなり、岡山県に属す笠岡諸島、六口島などを除いて、大部分の島が香川県に属す。香川と岡山の県境は、江戸時代、下津井(しもつい)と塩飽島民の漁場争いでの幕府裁定の境界線に由来している。備讃瀬戸は古くから海上交通が盛んで、帆船の寄港地として繁栄した島々も多い。とくに塩飽諸島は水軍で名高く、豊臣秀吉(とよとみひでよし)、徳川家康(とくがわいえやす)から朱印状を得て、人名(にんみょう)制という自治が許された島々で、北前航路でも活躍、江戸時代前期、牛島は計5万石の帆船を所有していた。漁業、畑作農業が営まれてきたが、瀬戸内海国立公園に含まれる島々も多く、塩飽諸島の櫃石、岩黒(いわくろ)、与島などは本州四国連絡橋児島(こじま)―坂出(さかいで)ルート(瀬戸大橋)にあたり、観光開発も進んでいる。[坂口良昭]

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