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元帥府 げんすいふ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

元帥府
げんすいふ

軍事上の問題に関する天皇の最高顧問機関。 1891年1月 19日制定の元帥府条例により設置された。陸海軍大将のうち,特に勲功顕著な者を勅命によって元帥となし,元帥府の構成員とした。

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デジタル大辞泉の解説

げんすい‐ふ【元帥府】

明治31年(1898)に創設された天皇の軍事上の最高顧問機関。陸海軍大将のうち特に功労のあった者で構成された。

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百科事典マイペディアの解説

元帥府【げんすいふ】

1898年設置された天皇の軍事上の最高顧問機関。陸海軍大将の中から功労卓抜な者が構成員として選ばれ,元帥の称号を受け,元帥府に列せられた。元帥は天皇の命により軍を検閲し,軍事参議院の構成員となると定められていたが,実質的には名誉職であった。

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世界大百科事典 第2版の解説

げんすいふ【元帥府】

第2次大戦前における天皇の軍事上の最高顧問機関。元帥marshallの称号はフランク王の〈騎馬の統率者marescalci〉に発するといわれ,中世ヨーロッパでは軍指揮官の意であった。12,13世紀ごろからフランスやイギリスで国の最高司令官に与えられるようになった。また,中国では《春秋左氏伝》に軍隊の統率者という意味での元帥(前633年の記事)の語がみられる。唐代初期には軍隊の官職名として左・右元帥が置かれ,その後制度として元帥,副元帥が戦時の最高責任者としておかれ,元帥には皇帝の子や甥が,副元帥には臣下の大臣から選ばれた。

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大辞林 第三版の解説

げんすいふ【元帥府】

勲功ある陸海軍大将数名からなる天皇の軍事上の最高顧問機関。1898年(明治31)設置された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

元帥府
げんすいふ

天皇の軍事上の最高顧問。1898年(明治31)1月20日公布の元帥府条例によって設置された。同時に下された勅語によると、陸海軍大将のなかでとくに老功卓抜なる者を選んで天皇の顧問とするもので、元帥府に列せられた大将には元帥の称号が与えられた。諮詢(しじゅん)を待って上奏する軍事参議官に比べ、軍事上の最高顧問とされた元帥の権能ははるかに大きく、国務における元老に等しい役割を軍事上で演じた。元帥には定年がなく、終身その地位にあった。政党の勢力伸長に対抗して、軍部の権威を高める意味があったが、終身制のため老齢者が権威を保って、軍の保守的、反動的性格を強める原因となった。昭和20年11月30日廃止。[藤原 彰]

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世界大百科事典内の元帥府の言及

【軍制】より

…とくに国防計画の陸海軍二元化はその後の陸海軍の軍備拡張競争,つまり軍事予算の争奪戦を激化させ,この対立がこれ以後の政治を大きく左右する。 二元統帥の調整機能として創立されたのが1898年の元帥府で,元帥府に列せられた陸海軍大将は元帥の称号を授けられ,終身現役大将の身分を保持すると定められた。元帥府設置と同時に元帥となった山県有朋,山県の死後の上原勇作,海軍の最長老東郷平八郎の影響力は大きかった。…

※「元帥府」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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