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公方御料所 くぼうごりょうしょ

世界大百科事典 第2版の解説

くぼうごりょうしょ【公方御料所】

室町幕府に経済的収益をもたらす所領および所職。当時の史料上に見える言葉で,今日的意味で厳密に使われているわけではない。〈料所幷預地〉と表現している例があり,この場合は直臣に預け置いた所領を料所と区別すべきものと考えていると見られる。また,酒屋,土倉よりの貢納銭である納銭方とか,白布棚,大刀屋座の公事銭なども料所と呼んでいるから,料所=直轄地と言い換えると誤解を生むことになろう。 さて,史料上に〈料所〉と記されている所領は現在までに約200ヵ所ほど指摘されている。

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世界大百科事典内の公方御料所の言及

【武家領】より

…しかし,荘園・国ないしその上級所職の担い手という古来の枠組みにしばられ,この独自の性格を抑制せざるをえない制約をももっていた。これに対し室町幕府の所領すなわち公方御料所は関東御領・御分国を全面継承したものではなく,若干の足利家直領,直参御家人領,没収地などから成っていて,量的にははるかに少なくなっているが,他面これらの所領は荘園公領の枠組みの解体する時期の所領であるから,より幕府の全一的支配の貫徹する純粋な武家領となった。 一方,諸国の守護や武士一般の所領も棟梁,幕府の所領と基本的には共通する特徴と歴史をもっており,平安後期いらい荘園や公領の所職という形で表現され,鎌倉時代にもうけつがれた。…

※「公方御料所」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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