普及版 字通 「兼(漢字)」の読み・字形・画数・意味
兼
常用漢字 10画
(旧字)
10画
[字訓] かねる・あわせる
[説文解字]
[金文]
[字形] 会意
(れき)+(又)(ゆう)。は両禾(りようか)。〔説文〕七上に「(あは)すなり」という。一禾を秉(と)るを秉(へい)といい、二禾を秉るをという。ゆえに兼併・兼任・兼修の意となる。
[訓義]
1. あわせもつ、かねる、あわせる。
2. かさねつむ、一緒にする、ならべる、そえる。
[古辞書の訓]
〔立〕 トモ・トル・カヌ
[声系]
〔説文〕に声として(謙)・歉・(廉)・(嫌)・(鎌)・など二十八字を収める。中に(れん)と同声のものが十一字あり、それは語頭音klのkが脱落したものであろう。同様のことは監(かん)声・各(かく)声などの字にも認められる。
[熟語]
兼愛▶・兼衣▶・兼域▶・兼▶・兼該▶・兼轄▶・兼官▶・兼管▶・兼銜▶・兼業▶・兼金▶・兼跨▶・兼行▶・兼洽▶・兼差▶・兼済▶・兼采▶・兼資▶・兼施▶・兼日▶・兼舎▶・兼弱▶・兼修▶・兼充▶・兼旬▶・兼燭▶・兼職▶・兼辰▶・兼人▶・兼夕▶・兼摂▶・兼全▶・兼綜▶・兼総▶・兼存▶・兼治▶・兼聴▶・兼通▶・兼程▶・兼塗▶・兼統▶・兼道▶・兼▶・兼年▶・兼倍▶・兼備▶・兼品▶・兼副▶・兼覆▶・兼▶・兼弁▶・兼歩▶・兼味▶・兼務▶・兼用▶・兼覧▶・兼理▶・兼列▶・兼路▶
[下接語]
守兼・摂兼・通兼・兼
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報