再雇用制度(読み)サイコヨウセイド

デジタル大辞泉 「再雇用制度」の意味・読み・例文・類語

さいこよう‐せいど【再雇用制度】

継続雇用制度種類一つ定年に達した雇用者をいったん退職させた後、再び雇用する制度。→勤務延長制度

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

人材マネジメント用語集 「再雇用制度」の解説

再雇用制度

・定年退職者を一旦退職させた後、再度雇用する制度。
・2006年4月1日より65歳未満に定年制度を設けている事業主は、改正高年齢者雇用安定法の措置の実施義務により、「高年齢者雇用確保措置」を講じなければならなくなっており、「再雇用制度」は高年齢者雇用確保措置「継続雇用制度」のうちのひとつである。
・高年齢者雇用確保措置には以下3種類があり、安定的雇用を確保される年齢は、年金の受給年齢引上げスケジュールに伴い、2013年までの間、段階的に引き上げられる。
① 定年の引上げ
② 継続雇用制度の導入
③ 定年の定めの廃止
・高年齢者雇用安定法の改正は、団塊世代の大量退職による2007年問題と、年金(定額部分)の支給開始年齢の引き上げに伴い、行われた。
・継続雇用制度には「勤務延長制度」と「再雇用制度」があり、「勤務延長制度」との違いは一度退職の扱いにするか否かである。
・「再雇用制度」は一度退職という形をとるため、定年年齢に達したときに退職金も支払うことが一般的であり、また定年前の雇用契約を継続しないため、新たな条件(低水準の賃金、異なる雇用形態等)で雇用される場合が多い。
・継続雇用制度は労使協定により、対象となる高年齢者の基準を設けることができ、また、高年齢者の安定的雇用が確保されれば、必ずしも労働者希望に沿った職種労働条件でなくとも良いとされている。
・場合により、「妊娠出産育児介護などのりゆうから退職した従業員、主として正社員を一定期間後に再び自社あるいは当該企業の関連会社で雇い入れる仕組み」を指すこともある。

出典 (株)アクティブアンドカンパニー人材マネジメント用語集について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「再雇用制度」の意味・わかりやすい解説

再雇用制度
さいこようせいど

女子労働者が妊娠・出産・育児を理由として退職した場合,あるいは一般に定年により退職した場合に,再び元の企業に雇用されうることを定めている制度。男女雇用機会均等法第 25条によりこの制度の導入が支援されている。女子労働者は退職する時点でこの再雇用制度にあらかじめ登録しておく。再雇用の条件として,本人に再就職の意思があること,一定期間 (2~3年) の雇用を経験していること,在職中の勤務成績が良いこと,上司の推薦が得られることなどを定めている企業もある。この制度によって女子労働者の再就職が容易になることが期待されている。

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