精選版 日本国語大辞典 「人道」の意味・読み・例文・類語
じん‐どう ‥ダウ【人道】
〘名〙 (古くは「じんとう」とも)
① 人として行なうべき道。人として守るべき道。
※史記抄(1477)一八「軽卜筮無神明と云わう者は、人道に悖背たものか」 〔易経‐繋辞下〕
② 人の通る道。人が歩くようにきめられた道。歩道。
※都氏文集(879頃)四「隣河之郷、鼠居二鳥樹之上一。浜水之地、魚行二人道之中一」
③ 男女の交接。とつぎの道。〔詩経箋‐大雅・生民〕
④ 人類学、生理学の一部を含む学問。
にん‐どう ‥ダウ【人道】
〘名〙
① 人として行なうべき道。人として守るべき道。じんどう。
※十善法語(1775)二「ことごとく天理の容さざるところ、人道のゆるさざるところなり」
② 仏語。五趣・六道の一つ。人趣(にんしゅ)・人界(にんがい)のこと。
※往生要集(984‐985)大文一「第五明二人道一者、略有二三相一、応二審観察一、一不浄相、二苦相、三無常相」
※三国伝記(1407‐46頃か)一一「若し人道に移ば、我浄土の道路を示ん」
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