利子生み資本(読み)りしうみしほん

百科事典マイペディア「利子生み資本」の解説

利子生み資本【りしうみしほん】

利子や配当を代償として一時産業資本家その他に貸し付けられる貨幣資本。初期には高利貸資本の形をとるが,後には一定の利子をもたらす貸付資本の形に発展,さらに配当を受ける債券や株式の形をとるに至る。〈資本→より多くの資本〉という流通をするので,資本が利子や配当を生む外観を呈するが,それは産業利潤の一部の分け前である。
→関連項目擬制資本産業資本

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世界大百科事典 第2版「利子生み資本」の解説

りしうみしほん【利子生み資本 zinstragendes Kapital[ドイツ]】

マルクス経済学特有の概念で,〈貸付資本〉〈利子付資本〉とよばれることもある。前近代的な形としては〈高利貸資本〉がある。資本主義経済のもとでは,貨幣は資本として機能することによって,利潤を生み出しうるということを基礎にして,一般に,産業資本をはじめ種々の経済主体が保有するさまざまな形の遊休貨幣は,なんらかの用途にあてようとする人に貸し付けられ,その返済に際し一定の利得(利子)を得る。この利子を得るために積極的に貸し付けられる貨幣を利子生み資本とよぶ。

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