刺刺(読み)トゲトゲ

デジタル大辞泉 「刺刺」の意味・読み・例文・類語

とげ‐とげ【刺】

[副](スル)とげとげしいさま。とげがあって、親しみにくいさま。「刺刺した顔つき」
[類語]けんけんつっけんどん意地悪邪慳つんけんつんつん険しい素気無すげなそっけないつれないよそよそしいにべないけんもほろろ冷たい気がない・取り付く島も無い・ぎすぎすぶっきらぼうとげとげしい

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精選版 日本国語大辞典 「刺刺」の意味・読み・例文・類語

とげ‐とげ【刺刺】

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴っても用いる ) とげとげしいさま。
    1. [初出の実例]「非道(ひど)く癯(やつ)れてゐる故(せゐ)か顔の造作がとげとげしてゐて」(出典浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一)
  2. [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 [ 一 ]に同じ。
    1. [初出の実例]「それまで美しく見えた日本列島が〈略〉とげとげの荊棘に変ってきた」(出典:半チョッパリ(1971)〈李恢成〉一)

いら‐いら【刺刺】

  1. 〘 名詞 〙 植物いらくさ(刺草)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

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