精選版 日本国語大辞典 「つんつん」の意味・読み・例文・類語
つん‐つん
[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 勢いよくはねあがるさまを表わす語。
※今物語(1239頃)「いとどおそろしくて、つんつんとかみへをどりたるが、其後はもとの心になりて」
※滑稽本・狂言田舎操(1811)下「又つんつんしるか、かほよ御前どの」
③ とりすまして勢いよく行動するさまを表わす語。
④ 強烈な物の匂いが、つきさすように鼻を刺激するさまを表わす語。つんと。
⑤ 三味線をつまびく音を表わす語。
※いろは交友録(1953)〈徳川夢声〉と「もっぱら三味線だけをペンペン、ツンツン弾いて」
⑥ とがったものがいくつも突き出ているさまを表わす語。
[2] 〘形動〙 とりすましていてぶあいそうなさま。
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