後座(読み)アトザ

デジタル大辞泉の解説

あと‐ざ【後座】

能舞台で、舞台後方の幅3間・奥行き1間半の、横に板を張った部分。

こう‐ざ【後座】

[名](スル)銃砲を発射するとき、火薬ガスの圧力が、弾丸を腔内から発射させると同時に、銃砲そのものを後方へ押しやること。

ご‐ざ【後座】

後ろの座席。
説教・浄瑠璃・落語・講談などの興行で、あとのほうに出演すること。また、その人。真打ち。⇔前座
正式の茶事の後半部分。中立ちのあと、濃い茶薄茶を点(た)てる、改まった席。→初座
茶会がひととおりすんだあと、別の座敷でさらに酒食の供応をすること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

あとざ【後座】

能舞台で、本舞台と鏡板との間の場所。通常、幅三間奥行一間半。前方、本舞台寄りに囃子はやし方、橋懸かり寄り後方に後見が着座する。横板。 → 能舞台

こうざ【後座】

( 名 ) スル
銃砲から弾丸が飛び出すとき、反動で砲身が後方に退くこと。

ござ【後座】

説教・講談などであとに出る者。前座に比べて芸格が上。
茶の湯で、茶事が一通りすんだあと、別室で酒肴しゆこうを出してもてなすこと。または茶事の濃茶・薄茶の席。後段。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

こう‐ざ【後座】

〘名〙
① 銃砲の発射の際、反動で銃砲身と砲架の一部とが後退する作用。
※歩兵操典(1928)第五四七「後坐する砲身に触突せざる如く留意するを要す」
② 寄席などの演目で、後の方に組まれているもの。前座に対していう。
※東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉初「前坐の長きは後坐の妨げ、暫く後編に譲って去んと欲す」

ご‐ざ【後座】

〘名〙
① 後の座席。
説教浄瑠璃講談落語などで、あとに出演すること。また、その人。真打。⇔前座
※歌舞伎・神有月色世話事(縁結び)(1862)「勘ちゃん、いい加減に喋べらねえか、後座(ゴザ)がいくらも支(つか)へて居る」
茶の湯で、茶事が一通り終わったあと、さらに客を待遇するため別室で酒食の饗応をすること。⇔初座
※南方録(17C後)墨引「数奇屋にて、初座後座の趣向のこと、休云、初は陰、後は陽、是大法也」

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