(読み)ソウ

デジタル大辞泉 「創」の意味・読み・例文・類語

そう【創】[漢字項目]

[音]ソウ(サウ)(漢) [訓]つくる きず はじめる
学習漢字]6年
刃物による傷。「創痍そうい創傷金創銃創刀創
初めて作り出す。はじめる。「創意創刊創業創見創作創始創造創立草創独創

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精選版 日本国語大辞典 「創」の意味・読み・例文・類語

そうサウ【創】

  1. 〘 名詞 〙 きず。
    1. [初出の実例]「其身も十余創を被りて」(出典:小学読本(1874)〈榊原・那珂・稲垣〉五)

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普及版 字通 「創」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 12画

(異体字)
8画

[字音] ソウ(サウ)
[字訓] きず・はじめる・つくる・はじめ

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は倉(そう)。〔説文〕四下を正字とし、「傷つくなり。に從ひ、一に從ふ」とし、重文として創を録する。いま創傷の字に創を用いる。創始の意には、がその初文と考えられる。鋳型を刀で割く形。鋳型を外して制作のものをとり出すので、創出の意となる。・創・はもとそれぞれ立意のある字で、は創傷、創はその形声の字、が創出の意を示す字である。いま創を創傷・創始の両義に用いる。

[訓義]
1. きず、きずつける、きずつく。
2. はじめる、つくる、はじめ。
3. こりる。

[古辞書の訓]
名義抄〕創 ハジム・コロス・サク・キル・コバム〔字鏡集〕創 イタム・サク・キル・キズ・ハジム・ヤブル・ツク・ハゲシ・コハシ・コロス・キルキズ・キヅツク・コバム

[語系]
創()・瘡・愴tshiang、傷・慯・殤sjiangは声義が近い。創はの形声の字、瘡・愴は創傷の意を承ける。傷はもと創傷の意ではなく、(しよう)は昜(よう)(陽、玉光)を蓋(おお)って、その魂振りの機能を損傷する意。声義は近いが、字義の由来するところの異なる字である。

[熟語]
創痍・創意創夷・創創乂・創・創基創鉅創距・創業・創見創痕・創作創残・創始・創出・創傷創刃・創制創世創設・創・創楚・創造・創痛創定創統・創毒創瘢・創物創闢・創弁・創立
[下接語]
開創・寒創・咬創・重創・傷創・刃創・草創・懲創・刀創・独創・被創

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