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動物哲学 どうぶつてつがくPhilosophie zoologique

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

動物哲学
どうぶつてつがく
Philosophie zoologique

J.ラマルクの主著。 1809年刊。2巻。『無脊椎動物の体系』 (1801) ,『無脊椎動物誌』 (15) とともにラマルキズムと呼ばれる進化論が詳しく述べられている。これらの著書によって,進化思想は学説として創始されたといえるが,当時は受入れられず,ラマルクの死後 70年代にネオラマルキズムとして世に出た。第1部に進化説すなわち用不用説,獲得形質の遺伝がまとめられ,また,動物分類の根本問題,系統樹の最初の案が提出されている。全体の基本思想として動物に前進的発達の潜在傾向のあることが前提とされる。

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百科事典マイペディアの解説

動物哲学【どうぶつてつがく】

ラマルクの著書。1809年刊。生物進化の思想をC.ダーウィンの《種の起原》に先立って述べた古典的著作。発表当時はほとんど完全に黙殺され,また獲得形質の遺伝を主張していることなどのため現在も学界から軽視されているが,生物進化にかかわるさまざまな問題を体系的に論じた意義は大きい。

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世界大百科事典 第2版の解説

どうぶつてつがく【動物哲学 Philosophie zoologique】

ラマルクの著書。進化論を体系的に述べた最初の書物。1809年刊。ちょうど半世紀後に出版されたC.ダーウィンの《種の起原》(1859)とともに,生物進化論における古典的著作である。 本書は3部からなっている。第1部は動物の分類を論じ,動物の構造が種が異なるごとに徐々に変化することから,進化論の考えを述べる。第2部は動物の生理学的機構を論じ,運動のしくみ,刺激反応機構などが扱われる。第3部は神経系を扱い,そこから感覚,さらに意思,思考,記憶といった心理現象が論じられる。

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世界大百科事典内の動物哲学の言及

【進化論】より

…ドルバックは《自然の体系》(1770)で,人間を含め生物が地表の変化にともない変化してきたことを説き,ディドロは現在の大動物も過去には小さいうじ虫のごときものであったとのべている。 ラマルクの進化論は《動物哲学》(1809)で体系的に説かれ,C.ダーウィン以前の進化論のうち科学の学説としてもっとも整ったものである。彼の進化論がパリ自然史博物館の講義で最初にのべられたのは,19世紀のごく初年であるが,しかし彼の前半生は大革命にいたるまでの時代にすごされており,理神論を含め,彼の世界観には18世紀フランス思想の影響が印されている。…

※「動物哲学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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