日本大百科全書(ニッポニカ) 「勝央」の意味・わかりやすい解説
勝央(町)
しょうおう
岡山県北東部、勝田(かつた)郡の町。1954年(昭和29)勝間田(かつまだ)町(1891年町制)と高取、古吉野(こよしの)、吉野、植月(うえつき)の4村が合併して成立。中央部を滝川が、東部を梶並(かじなみ)川が南流する。北部を国道429号、南部を近世の出雲(いずも)往来(国道179号)が走り、中心の勝間田は美作(みまさか)七宿の一つとして繁栄し、明治期には郡役所が置かれた。現在も商業の中心地。国道のほか、JR姫新(きしん)線、中国自動車道がほぼ並行して町の南部を走り、勝央ジャンクションで美作岡山道路と接続する。主産業は農業であったが、地域振興整備公団(現、都市再生機構)により勝央中核工業団地が造成され、その後も新勝央中核工業団地が造成されている。北部の植月には県農林水産総合センター森林研究所がある。面積は54.05平方キロメートル、人口1万0888(2020)。
[由比浜省吾]
『『勝央町誌』(2005・勝央町)』