北米自由貿易協定(読み)ホクベイジユウボウエキキョウテイ

デジタル大辞泉 「北米自由貿易協定」の意味・読み・例文・類語

ほくべい‐じゆうぼうえききょうてい〔‐ジイウボウエキケフテイ〕【北米自由貿易協定】

ナフタ(NAFTA)

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共同通信ニュース用語解説 「北米自由貿易協定」の解説

北米自由貿易協定(NAFTA)

米国カナダメキシコでつくる通商協定。1989年発効の米カナダ自由貿易協定を土台に94年に発効し、一部を除き域内の関税を段階的に撤廃。米国の製造業が人件費の安いメキシコに工場を移す動きを後押しした。トランプ米大統領はメキシコに雇用が奪われたとして協定見直しを要求し、2017年8月に再交渉が始まった。米国は離脱と自動車への高関税をちらつかせて圧力をかけ、今年8月にメキシコと新協定で合意。9月にはカナダも続き、協定の名称を米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)とした。(共同)

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精選版 日本国語大辞典 「北米自由貿易協定」の意味・読み・例文・類語

ほくべい‐じゆうぼうえききょうてい‥ジイウボウエキケフテイ【北米自由貿易協定】

  1. 〘 名詞 〙ナフタ(NAFTA)

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百科事典マイペディア 「北米自由貿易協定」の意味・わかりやすい解説

北米自由貿易協定【ほくべいじゆうぼうえききょうてい】

North American Free Trade Agreement,略称NAFTA(ナフタ)。米国,カナダ,メキシコの3国で人口3億6000万人,GNP6兆5000万ドル,年間貿易量2250億ドルの一大自由貿易市場形成を目標とするという協定。1992年8月合意。各国議会の批准を経て1994年1月発効。市場アクセス,通商規制,サービス,投資規制,知的所有権,紛争解決の6分野18項目からなる。米国はNAFTAを南北アメリカ全域に拡大しようとする〈アメリカ自由貿易圏〉(FTAA)構想を,第1回米州サミット(1994年)以来,推進している。→サパティスタ国民解放戦線
→関連項目FTAカナダ関税同盟地域経済統合マキラドーラメキシコ(国)ラテン・アメリカリージョナリズム

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「北米自由貿易協定」の意味・わかりやすい解説

北米自由貿易協定
ほくべいじゆうぼうえききょうてい
North American Free Trade Agreement; NAFTA

アメリカ合衆国,カナダ,メキシコの 3ヵ国で一大自由貿易市場の形成を目指す協定。1994年1月発効。1991年2月,3国間で財,サービス,投資の流れに対する障害を徐々に撤廃し,知的財産権(知的所有権)の保護と公正で迅速な紛争処理機構を提供することを目的とした交渉を開始することを発表。同年6月にカナダのトロントで閣僚級交渉が開始され,1992年8月アメリカのワシントンでの第7回交渉で合意に達した。おもな内容は,(1) メキシコの輸入関税 65%を 5年以内に撤廃する,(2) 域内で関税免除となる自動車の現地調達率は,現行の 50%を 4年間据え置き,8年後には 62.5%とする,(3) メキシコは金融サービス市場を 20世紀末までに解放する,など。域内諸国の競争力を強化し,成長を加速するとともに域外諸国への波及効果が期待される一方,排他的な経済ブロック化の懸念も各国から表明された。(→自由貿易地域米加自由貿易協定米墨自由貿易協定

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知恵蔵 「北米自由貿易協定」の解説

北米自由貿易協定

米国、カナダ、メキシコの3カ国間で締結された自由貿易協定。1989年に発効した米加自由貿易協定(USA‐Canada Free Trade Agreement)に、94年にメキシコが参加して現行の形となった。EU統合の進展、東アジアの経済発展に脅威を感じたクリントン米政権がメキシコ加盟に対する国内の根強い反対を押し切って成立させた。一方、メキシコでは累積債務問題をとりあえず解消させたサリナス大統領(当時)が、対外開放政策によって成長軌道の定着を望んでいた。この協定をきっかけに米国からメキシコへの投資が伸び、またメキシコから米国、カナダへの輸出が伸びた。米国とメキシコの国境地帯に設けられた輸出保税加工区(マキラドーラ)にアジア諸国や米国企業の工場が集中していたが、2000年11月に保税制度は廃止された。なお、米国は00年10月にヨルダンと自由貿易協定を締結したのを始め、03年には6カ国目となるチリと合意、さらに04年5月に入って中米6カ国とCAFTA(中米自由貿易協定)を締結したが発効時期は未定。またメキシコは独自に00年7月、EUとの自由貿易協定を発効させた。

(石見徹 東京大学教授 / 2007年)


北米自由貿易協定

1992年に北米地域の米国とカナダ、メキシコの3カ国が合意した自由貿易の協定。94年1月発足。人口約4億、国内総生産(GDP)の合計約14兆4000万ドルの市場を形成。米国はこれを母体として南北アメリカ全域に自由貿易地域を拡大する方針。とはいえメキシコでは、米国の企業や製品が大量に流入し農業など国内経済を圧迫している、との不満がある。

(伊藤千尋 朝日新聞記者 / 2007年)

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改訂新版 世界大百科事典 「北米自由貿易協定」の意味・わかりやすい解説

北米自由貿易協定 (ほくべいじゆうぼうえききょうてい)
North American Free Trade Agreement

1992年12月にアメリカ,カナダ,メキシコ3国間で調印され,各国での批准を経て,94年1月に発効した協定。略称NAFTA(ナフタ)。発効後10ないし15年以内に相互の関税を撤廃し,直接投資面での規制を大幅に引き下げることを目的としている。なお,労働協定と環境協定も本協定に付随して結ばれている。
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農林水産関係用語集 「北米自由貿易協定」の解説

北米自由貿易協定(NAFTA)

North American Free Trade Agreementの略。貿易の自由化による経済発展を目的として、米国とカナダとの間で1989年に米国・カナダ自由貿易協定が結ばれ、その後94年に、メキシコが加ったことにより現在の体制となった。この協定では、域内の貿易における全品目の関税を金額ベースで99%撤廃することとなっている。

出典 農林水産省農林水産関係用語集について 情報

旺文社世界史事典 三訂版 「北米自由貿易協定」の解説

北米自由貿易協定
ほくべいじゆうぼうえききょうてい
North America Free Trade Agreement

1992年に調印,94年に発効した,アメリカ合衆国・カナダ・メキシコの3国間に結ばれた自由貿易協定。略称NAFTA
アメリカとカナダの自由貿易協定にメキシコが参加する形で成立。加盟国間の関税を撤廃し,貿易の自由化・知的所有権の保護をめざす。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「北米自由貿易協定」の解説

北米自由貿易協定(ほくべいじゆうぼうえききょうてい)

北アメリカ自由貿易協定(NAFTA(ナフタ))

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「北米自由貿易協定」の意味・わかりやすい解説

北米自由貿易協定
ほくべいじゆうぼうえききょうてい

NAFTA

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