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北進論 ほくしんろん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

北進論
ほくしんろん

明治以降の日本による朝鮮,満州,シベリアなど大陸北方への進出論。日清戦争日露戦争日韓併合シベリア出兵満州事変などはその具体的現れであった。南進論が元来南方への経済的発展を目指したのに対し,北進論には武力による勢力拡大の傾向が強く,ロシアとの対抗を主眼とした。とりわけロシア革命以後は,共産主義が国体を脅かすとして陸軍を中心に対ソ主戦論が唱えられた。一方海軍はアメリカ,イギリスなどを仮想敵国に南進論を主張し,両者が対立していたが,日中戦争の拡大とヨーロッパでのドイツ軍の優勢を背景に,陸軍も次第に南進論に傾き,南進政策が積極化し,太平洋戦争にいたった。

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百科事典マイペディアの解説

北進論【ほくしんろん】

日本の大陸進出を朝鮮,満蒙,シベリア等北方に求めようとする主張。陸軍や国家主義者を中心に唱えられた。日清・日露戦争後は満蒙の権益強化を主張し,ロシア革命に対しては防共イデオロギーからシベリア出兵を行った。

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世界大百科事典 第2版の解説

ほくしんろん【北進論】

日本の対外政策の方向を朝鮮,中国東北,シベリアなど北方の大陸方面への帝国主義的膨張に求める主張。北進論は早くは幕末の思想界に登場するが,とくに明治からの近代日本が欧米列強に対峙して軍備増強と勢力圏拡大を目ざしたとき,国策を導く有力な主張となった。当初から武力侵略を目ざす北進論は軍国主義と深く結びつき,主として陸軍軍人,国家主義者,右翼によって唱えられた。日清・日露戦争,韓国併合によって大陸侵略の立場を固めた日本は,辛亥革命ののち武力による満蒙地方(中国東北とモンゴル)の独占,中国山東省への勢力拡大を目ざして中国の民族主義との対立を深めた。

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