日本歴史地名大系 「医光寺」の解説
医光寺
いこうじ
益田川が曲流する右岸にあり、滝蔵山と号し、臨済宗東福寺派。本尊は薬師如来。貞治二年(一三六三)斎藤長者の妻直山妙超大姉の発願により、天台宗
医光寺
いこうじ
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
益田川が曲流する右岸にあり、滝蔵山と号し、臨済宗東福寺派。本尊は薬師如来。貞治二年(一三六三)斎藤長者の妻直山妙超大姉の発願により、天台宗
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
島根県益田(ますだ)市染羽(そめば)町にある臨済宗東福寺派に属する寺。山号は滝蔵山(りゅうぞうざん)。1363年(正平18・貞治2)、斎藤長者の妻が創建した崇観寺(そうかんじ)の境内に、益田宗兼が当寺を建立したところ、崇観寺にかわって栄えた。開山は東福寺開山聖一国師(しょういちこくし)(円爾(えんに)弁円)の法孫、龍門士源(りゅうもんしげん)。画聖雪舟(せっしゅう)が第5世住職を務めた。享保(きょうほう)年間(1716~1736)に堂宇を焼失したが、その後再建され、現在は本堂、開山堂、総門(県指定文化財)のほか数棟を数える。雪舟作の庭園は池泉観賞式庭園で、国の史跡・名勝に指定されている。寺宝に薬師三尊像(鎌倉後期、伝安阿弥(あんあみ)作)、松江水墨山水図(雪舟筆)、芦雁(ろがん)図(雪村(せっそん)筆)などがある。
[大鹿実秋]
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