升田幸三(読み)マスダコウゾウ

デジタル大辞泉 「升田幸三」の意味・読み・例文・類語

ますだ‐こうぞう〔‐カウザウ〕【升田幸三】

[1918~1991]将棋棋士広島の生まれ。昭和32年(1957)名人位を獲得王将九段と併せて3タイトルを独占。独特の風貌と鋭い棋風により人気を博した。

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精選版 日本国語大辞典 「升田幸三」の意味・読み・例文・類語

ますだ‐こうぞう【升田幸三】

  1. 将棋棋士。広島の人。昭和三二年(一九五七)に名人位を獲得、王将・九段と併せて三タイトルを独占した。格式にとらわれない独特の風貌と鋭い棋風で人気を博した。大正七~平成三年(一九一八‐九一

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「升田幸三」の意味・わかりやすい解説

升田幸三
ますだこうぞう
(1918―1991)

将棋棋士。広島県三良坂(みらさか)村(現、三次市)の生まれ。1932年(昭和7)故木見(きみ)金治郎九段に入門。43年七段。軍隊生活6年、復員後46年(昭和21)木村義雄名人との平香交(ひらきょうまじ)り五番将棋に3連勝して新時代の端緒を開く。47年八段。第1期王将戦で木村名人を半香に指し込み、第5期に大山康晴名人を指し込み香落(きょうおち)番も勝つ。第16期名人戦大山名人に勝ち、名人、九段、王将の3タイトルを独占した。「新手一生」を旗印に序盤戦術に優れ、新戦法を創案した。タイトル戦登場23回。73年紫綬(しじゅ)褒章受章。79年現役を引退。独特の雰囲気をもつ積極的な発言が注目された。現役時代、病気欠場がちを惜しまれた。

原田泰夫

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20世紀日本人名事典 「升田幸三」の解説

升田 幸三
マスダ コウゾウ

昭和期の棋士 将棋9段;実力制第4代名人。



生年
大正7(1918)年3月21日

没年
平成3(1991)年4月5日

出生地
広島県双三郡三良坂町

主な受賞名〔年〕
紫綬褒章〔昭和48年〕

経歴
14歳の時家出して大阪の木見金治郎8段の門に入る。昭和9年初段、11年4段、22年8段となり、26年名人・木村を敗って王将位獲得、31年には名人戦、九段戦でも制覇、初の三冠王となる。48年A級在位のまま引退。63年第4代実力制名人となった。著書に「勝負の虫」「升田十五番将棋」「王手」などがある。没後、独創的な新手の考案者に贈られる升田幸三賞が創設された。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「升田幸三」の解説

升田幸三 ますだ-こうぞう

1918-1991 昭和時代の将棋棋士。
大正7年3月21日生まれ。昭和7年木見(きみ)金治郎に入門。22年8段。27年第1期王将。32年大山康晴と第16期名人位をあらそい獲得。9段,王将もあわせ当時の全タイトルを独占した。「新手一生」がモットーだった。平成3年4月5日死去。73歳。広島県出身。著作に「名人に香車を引いた男」。
【格言など】一人前になるには五十年はかかるんだ。功をあせるな。悲観するな。もっと根を深く張るんだ。根を深く張れ(「私をささえた一言」)

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百科事典マイペディア 「升田幸三」の意味・わかりやすい解説

升田幸三【ますだこうぞう】

将棋棋士。広島県生れ。木見金治郎八段門下。鋭い攻めに天才的ひらめきがあり,木村義雄との対戦は全国の人気を集めた。1957年,名人,王将,九段の3タイトルを獲得し,升田時代を築く。1959年永世九段,1979年引退,1988年実力制第4代名人の称号を受けた。同門に大山康晴がいる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「升田幸三」の意味・わかりやすい解説

升田幸三
ますだこうぞう

[生]1918.3.21. 広島
[没]1991.4.5. 東京
将棋棋士。木見金次郎9段門下。 1947年8段に昇進。 52年木村義雄名人を,次いで 56年大山康晴名人をいずれも半香に指し込み,しかも大山との香落ち番も破る史上初めての快挙をなした。 57年史上初の三冠王 (王将,九段,名人) 。 73年紫綬褒章を受ける。 79年病弱のため引退。「新手一生」の生涯であった。

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367日誕生日大事典 「升田幸三」の解説

升田 幸三 (ますだ こうぞう)

生年月日:1918年3月21日
昭和時代の棋士。将棋9段;実力制第4代名人
1991年没

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