各(漢字)

普及版 字通「各(漢字)」の解説


常用漢字 6画

[字音] カク
[字訓] いたる・おのおの

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 会意
夂(ち)+口。夂は下降する足の形。口((さい))は祝詞を収める器の形で祝告。神に祈り、それに応えて神霊の降下して格(いた)る形。金文に「(いた)る」「(いた)る」、文献に「格(いた)る」の字を用いるが、各がその初文。また金文に「各(せうかく)」「(せうかく)」といい、文献に「昭格(せうかく)」「昭假(せうか)」という。〔説文〕二上に「異詞なり」とし、夂とは止むるも相聴かざる意で、各自の義とするが、一人降格するを各、衆神並び降るを皆という。それより各自の意となる。

[訓義]
1. いたる。また・格に作る。
2. おのおの。皆に対して各自をいう。ひとりひとり、べつべつ。

[古辞書の訓]
名義抄〕各 オノオノ・ツクス

[声系]
〔説文〕に各声として路・・骼・・格・賂・客・・貉・駱・洛・・閣・挌・絡・略・輅など二十九字を収める。字は路・客のように降神の儀礼に関するものと、格・のように枝格(からむ)の義をもつものとに分かれ、声も各と洛(らく)の二系となる。

[熟語]
各員・各各各款・各憲・各項・各自各社・各種・各条・各色各人・各別・各様・各落

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報