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噴火予知 ふんかよちvolcanic eruption predictions

知恵蔵の解説

噴火予知

噴火の時期、場所、規模、様式と、噴火活動の推移を事前に予測すること。噴火の発生間隔には規則性が見いだされる場合があり、その平均的な周期は噴火が起こる時期の目安となる。噴火に先立ち、様々な前兆現象が現れることがあり、適切な火山観測でうまくそれをとらえて噴火を予知した例もある。だが、前兆現象だけに頼る噴火予知には限界がある。噴火の規模や推移も含めた的確な予知を実現するには、地下のマグマの状態を把握し、その移動を定量的に予測する必要がある。

(井田喜明 東京大学名誉教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ふんかよち【噴火予知】

火山の噴火による災害火砕流土石流泥流溶岩流によるもののほか,多量の軽石火山灰の降下,津波など多様であって,日本では過去に多くの災害を記録している。これらの災害を軽減するためには,火山の噴火をあらかじめ知ることが必要である。火山噴火予知とは,(1)噴火する場所,(2)いつ噴火するか,(3)噴火のタイプと規模,(4)噴火はどのような推移をたどっていつ終息するか,を前もって予測することである。場所については,山頂火口か,山腹のどこからかをいわなくてはならない。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

噴火予知
ふんかよち

火山噴火の発生の時、所、規模、様式の予知。その的確な予知・予報は防災に役だつが、まだごくむずかしい。広義には、噴火開始後にその後の活動推移を見通したり、噴火停止後に再発の有無などを予知することも含まれ、社会的には、最初の噴火発生の予知・予報より微妙な場合も多い。噴火予知には、各火山の過去の諸噴火の実績・特徴などを究明しておき、かつ、科学的観測で噴火現象やその前兆・随伴現象を的確にとらえることが肝要である。[諏訪 彰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の噴火予知の言及

【火山性微動】より

…このように,火山性微動は地下のマグマの運動によって発生すると考えられるので,噴火の前兆現象としても重要である。たとえば阿蘇山では,噴火が近づくと微動の振幅がしだいに大きくなり,それが急に止まってから噴火する例が多く,噴火予知の重要な手がかりとなっている。キラウェア火山では微動の発生源が20kmと深いものも観測されており,マグマが深い所から供給されていることを裏づけている。…

※「噴火予知」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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