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国立長寿医療研究センター コクリツチョウジュイリョウケンキュウセンター

デジタル大辞泉の解説

こくりつ‐ちょうじゅいりょうけんきゅうセンター〔‐チヤウジユイレウケンキウ‐〕【国立長寿医療研究センター】

加齢に伴って生じ、高齢者が自立した日常生活を営むために特に治療を必要とする疾患に関する調査・研究・技術開発および関連する医療の提供、技術者の研修などを行う、厚生労働省所管の国立研究開発法人国立高度専門医療研究センターの一つ。昭和41年(1966)国立愛知療養所と国立療養所大府荘を統合し、国立療養所中部病院として発足。平成16年(2004)国立長寿医療センターとなり、平成22年(2010)独立行政法人に移行。愛知県大府市に病院と研究所がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

国立長寿医療研究センター
こくりつちょうじゅいりょうけんきゅうせんたー

長寿科学や老年学・老年医学に関する総合的・中核的な研究機関。厚生労働省所管の独立行政法人で、「高度専門医療に関する研究等を行う独立行政法人に関する法律」(平成20年法律第93号)に基づく、医療に関する六つのナショナルセンター(国立高度専門医療研究センター)の一つ。英語名はNational Center for Geriatrics and Gerontology。2010年(平成22)設立。1938年(昭和13)に傷痍(しょうい)軍人愛知療養所として創設された国立愛知療養所と1939年愛知県立大府荘として創設された国立療養所大府荘が1966年(昭和41)に統合、国立療養所中部病院となる。2004年閉院とともに国立長寿医療センターへと改編され、2010年に独立行政法人に移行、現名称となった。
 国立長寿医療研究センターは、加齢に伴って生ずる心身の変化、およびそれに起因し、高齢者が自立した日常生活を営むためにとくに治療を必要とする疾患に関し、調査・研究および技術の開発を行う。また、これらに関連した医療の提供、技術者の研修等も行う。そのため研究所、病院、認知症先進医療開発センターの3組織を有する。
 研究所では以下のような研究領域を設定している。(1)認知症に関する基礎的研究。(2)筋骨格系を中心とした運動器の機能や疾患に関する研究。(3)細胞老化を中心とする基礎的研究。(4)生活機能の賦活(ふかつ)化、長寿政策科学および長寿に関する医療工学的研究。(5)認知症の予防、診断、治療ならびにケアと自立支援の開発・研究。また、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)、口腔(こうくう)歯科疾患等をはじめとして、老化に伴い発症するさまざまな疾患を対象とした病態解明と、治療・予防法の開発や、老化の過程とその促進要因や抑制要因の解明を目的とした長寿縦断疫学研究、さらには高齢者の自立を支援し、生活機能の維持・向上を目ざした総合的なクオリティ・オブ・ライフquality of life=QOL(生活の質)の向上のための研究などを行っている。
 病院は22の診療科に加え、もの忘れセンター外来、骨粗鬆症外来、心の元気外来など12の特殊外来を設定して高齢者医療を提供している。
 認知症先進医療開発センターは2010年の独立行政法人化と同時に設立され、認知症の非薬物的予防の開発研究、発症や進行を抑止する薬剤の探索研究、認知症の早期発見等を可能にする画像診断の開発研究、認知症を患う高齢者の介護・支援の開発研究などを行っている。
 2012年3月時点での資本金は103億3400万円、2012年1月時点での常勤職員数は413人。本部の所在地は愛知県大府市森岡町源吾35。[編集部]

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