(読み)シズク

デジタル大辞泉 「滴」の意味・読み・例文・類語

しずく〔しづく〕【滴/×雫】

[名](スル)したたり落ちる液体の粒。また、それがしたたり落ちること。「―が垂れる」
「―する甲板てすりもたれて」〈風葉・恋ざめ〉
[補説]人工衛星別項。→しずく
[類語]水滴点滴滴り余滴一滴雨滴雨粒雨垂れ水玉

てき【滴】[漢字項目]

常用漢字] [音]テキ(漢) [訓]しずく したたる
点々としたたり落ちる水。しずく。「一滴雨滴硯滴けんてき残滴水滴点滴余滴
したたる。「滴下

しずく[人工衛星]

第一期水循環変動観測衛星GCOM-W1の愛称宇宙から地球全体の水蒸気・海面水温・土壌水分雪氷などを10~15年間にわたって観測する。平成24年(2012)5月に打ち上げられた。

てき【滴】

[接尾]助数詞。液体のしたたりの数を数えるのに用いる。「一も残さず飲み干す」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「滴」の意味・読み・例文・類語

した‐たれ【滴】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「しただれ」 ) =したたり(滴)〔黒本本節用集(室町)〕
    1. [初出の実例]「天帝の盃のしただれが三千尺の瀑となりて今にしただるものぞ」(出典:中華若木詩抄(1520頃)上)

てき【滴】

  1. 〘 接尾語 〙 液体のしたたりの数を数えるのに用いる。
    1. [初出の実例]「金膏一滴秋の風の露、玉匣三更冷漢の雲〈菅原文時〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「滴」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 14画

(旧字)
14画

[字音] テキ
[字訓] しずく・したたる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(てき)。(帝)・(てい)・(締)の系列の字で、まるくまとまった形のものをいう。〔説文〕十一上に「水の(しづく)なり」とあって、水滴をいう。滴滴滴瀝(てきれき)はその水の音をいう。

[訓義]
1. しずく。
2. したたる、したたり。
3. 水滴のように、小さくまるいもの、まるくつややかなもの。

[古辞書の訓]
名義抄 シタタル・アマツヒ 〔立〕 シタム・アマネシ・ソソク・シタタル・シタツ

[語系]
(摘)tyekは同声。まるく小さな形のもの。また、その音とも関係がある。dyi、thiekはひきしめまとめる意。同系の語である。

[熟語]
滴簷・滴円・滴血・滴子滴珠・滴水・滴声・滴滴・滴墨滴溜・滴緑・滴瀝・滴露・滴漏
[下接語]
一滴・雨滴・簷滴・凝滴・涓滴硯滴・細滴・残滴・酒滴・潤滴・書滴・承滴・水滴・翠滴・泉滴・点滴・乳滴・夜滴・余滴・流滴・溜滴・涙滴・瀝滴・連滴・滴・露滴・漏滴

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

一富士二鷹三茄子

初夢に見るものの中で、縁起のよいとされているものを順に挙げた句。[補説]一に富士山、二に愛鷹あしたか山、三に初茄子の値段と、駿河国で高いものを並べた句ともいわれる。...

一富士二鷹三茄子の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android