昭和期の古代史学者 日本歴史学会会長;東京大学名誉教授;国学院大学名誉教授。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
日本史学者。現在の静岡県浜松市に生れ、旧制第8高等学校を経て1926年(大正15)東京帝国大学国史学科を卒業。1935年(昭和10)文学部助教授、1945年教授となり、第二次世界大戦後の国史学研究室の再建、また東京大学史料編纂(へんさん)所所長として業務の発展に貢献した。1958年日本学士院会員となり、1962年東大退官後は国学院大学教授を務めた。史学会理事長、日本歴史学会会長、文化財保護審議会会長なども務め、1972年文化功労者、1982年文化勲章を受章した。津田左右吉(つだそうきち)の記紀批判に批判的な立場をとりながら『日本書紀』の記述について考察を加えた『大化改新の研究』(1938年)、『日本古代史の基礎的研究』(1964年)など多くの著述を通じ、厳密な史料批判のうえにたつ古代史研究の基礎を確立した。
[笹山晴生]
『坂本太郎著作集編集委員会編『坂本太郎著作集』全12巻(1988~1989・吉川弘文館)』▽『青木和夫ほか著「先学を語る――坂本太郎博士」(『東方学』84)』
1901.10.7~87.2.16
昭和期の日本史学者。静岡県出身。東大卒。東京大学文学部教授として多くの人材を育成,また同史料編纂所長として事業の発展に貢献し,その後も国学院大学教授などを勤めた。「日本書紀」など日本古代の諸文献の史料としての性格を明らかにし,律令制度など古代史の諸問題について考察し,厳密な史料批判のうえにたつ古代史研究の基礎を確立した。1982年(昭和57)文化勲章受章。著書「大化改新の研究」「日本古代史の基礎的研究」。「坂本太郎著作集」全12巻。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
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