火事場泥棒(読み)カジバドロボウ

デジタル大辞泉 「火事場泥棒」の意味・読み・例文・類語

かじば‐どろぼう〔クワジば‐〕【火事場泥棒】

火事場のどさくさに紛れて盗みを働く者。火事どろ。
ごたごたにつけこんで不正な利益を得ること。また、その人。火事どろ。
[類語]泥棒盗人盗賊強盗追い剝ぎこそ泥ギャング辻強盗物取り夜盗空き巣空き巣狙い板の間稼ぎ枕探し護摩の灰車上荒らし掏摸かっぱらい巾着切り箱師万引き置き引き引ったくり

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精選版 日本国語大辞典 「火事場泥棒」の意味・読み・例文・類語

かじば‐どろぼうクヮジば‥【火事場泥棒】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 火事場の混乱にまぎれて物を盗むこと。また、その者。かじどろ。
    1. [初出の実例]「無頼の悪少年を唆かして放火せしめ、騒擾の間に貨財を掠めんとするもの〈所謂火事場泥坊(クヮジバドロバウ)〉あり」(出典:東京風俗志(1899‐1902)〈平出鏗二郎〉上)
  3. 他人混雑やごたごたにまぎれて不正な利益を占めること。また、その者。かじどろ。
    1. [初出の実例]「予等が〈略〉青泥窪(ダルニー)へ這入った時は、ニー空屋へ乱入して、火事場泥棒(クヮジバドロボウ)を働いてゐたときである」(出典:銃後(1913)〈桜井忠温〉四)

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