出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
茨城県水戸市東部、大串町(旧東茨城郡常澄(つねずみ)村大字塩崎(しおがさき))にある貝塚。同地に鎮座する下居(おりい)明神の北西台上畑地、神社の南西、前者より一段下がった低台地上など、神社の周辺部に分布する貝塚を総称してよぶ。本貝塚は那珂川右岸の河口近くに位置する貝塚で、縄文時代前期初頭の花積(はなづみ)下層式、関山(せきやま)式土器の時期のもので、ヤマトシジミ、マガキ、ハマグリなどの貝が多く認められる。1936年(昭和11)8月、大山史前学研究所が本貝塚の発掘調査を行い、『史前学雑誌』に「大串貝塚」と題する報告を公刊している。本貝塚はまた『常陸国風土記(ひたちのくにふどき)』の那珂郡の条にみえる巨人伝説と結び付けられた大櫛(おおぐし)の岡(おか)の貝塚の記事に相当する。縄文時代の貝塚が古文献に記された最古の例である。国指定史跡。
[江坂輝彌]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…水戸市街地に近い西部では1970年代中ごろから住宅地化が始まり,住宅団地もつくられていた。台地上には遺跡が多く,縄文前期の大串貝塚(史)は《常陸国風土記》に大串岡として記される。東水戸道路の水戸大洗インターチェンジがあり,鹿島臨海鉄道線が通じる。…
※「大串貝塚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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