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大津絵節 おおつえぶし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

大津絵節
おおつえぶし

俗曲の形式名。滋賀県の大津で,みやげものに売られた絵の画題を綴り合せて,その地の遊女が歌いだしたもの。物尽しの歌詞が多い。

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デジタル大辞泉の解説

おおつえ‐ぶし〔おほつヱ‐〕【大津絵節】

俗曲。大津絵のこっけいな画題を詠み込んだものだが、替え唄が多い。幕末に流行。

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百科事典マイペディアの解説

大津絵節【おおつえぶし】

大津絵とも。俗曲の曲名。本来は大津絵を歌いこんだ歌謡のこと。現行するものは,江戸時代末期に流行した二上りの曲で,比較的単純な曲節を持つ。梅川忠兵衛を扱った歌詞で知られるが,時期や地域に応じて各種の替歌が作られ流布した。

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世界大百科事典 第2版の解説

おおつえぶし【大津絵節】

俗曲の曲名。江戸後期に全国的に流行し,現在でもうたい継がれている。以前は〈大津の名物二上り〉といわれ,現在の滋賀県大津市がまだ宿場町であったころ,遊里柴屋町の妓女たちが歌いだしたのが初めといわれている。同地の土産として売られていた,災厄よけの一枚絵の画題をつづり合わせた内容が元歌で,流行とともに多くの替歌が作られ,略して〈大津絵〉ともいい,各地方に広く伝えられている。【舘野 善二】

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大辞林 第三版の解説

おおつえぶし【大津絵節】

滋賀県の民謡。江戸末期、大津絵の画題をよみ込んで唄われたのが始まり。のち各地でその地の名物・名所をよみ込んで替え唄が作られ、全国で流行。大津絵。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

大津絵節
おおつえぶし

江戸末期の流行唄(はやりうた)。大津と京都を結ぶ逢坂関(おうさかのせき)には、大津絵を売る店が立ち並んでいた。これに題材を求めたのが、1700年代初頭の「大津おひわけゑ踊」(『松の落葉』収載)である。しかし現代に伝わっているのは、嘉永(かえい)年間(1848~54)から明治にかけて流行した曲節で、梅川忠兵衛の物語を歌った「大阪を立ち退(の)いて」が一般に知られている。各地で数多くの替え歌がつくられたが、たとえばペリー来航時の民衆の反応、幕末文化人の作品づくし、文明開化による生活環境の変化など、世相や人情の一端をうかがうことができる。明治時代には寄席(よせ)でも盛んに歌われた。[倉田喜弘]

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