出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
鹿児島・宮崎両県にまたがる霧島(きりしま)火山群内にある火口湖の一つ。鹿児島県霧島市にある。「おおなみいけ」ともよぶ。霧島火山には湛水(たんすい)している火口が9個あるが、山腹にある御池(みいけ)に次ぐ大きさで正円形に近く、面積0.4平方キロメートル。直径約700メートル、最大水深約12メートル、水面標高1239メートルで、山頂火口湖(ホマーテ)としては、日本最大規模。水温の季節変化は大きく、夏季は気温に近く、冬季には結氷する。清澄な山頂湖のため透明度は高く、底まで見える。付近一帯は霧島錦江湾(きりしまきんこうわん)国立公園の中核をなし、登山、ハイキング、高原の散策、冬季のスケートなどが楽しめる。この池には竜神の化身の美しい娘「お浪」にまつわる伝説があり、お浪の池とよばれたという。林田温泉から大浪池登山口までバス10分、下車後徒歩40分。
[塚田公彦]
…これらの楯状火山の山体上および周辺地域では,おもに更新世末以降現在に至るまでの期間に,多くの場所で噴火活動が起こり,安山岩質の比較的小規模な火山体や火口が多数形成された。韓国岳,大浪池(1411m),新燃(しんもえ)岳(1421m),中岳(1332m),御鉢(おはち)(約1400m),高千穂峰(1574m)などの霧島火山中央の山頂部を構成する山体,並びに飯盛山(846m),甑(こしき)岳(1301m),夷守(ひなもり)岳(1344m),大幡山(1353m)などの山体,さらに六観音御池(ろくかんのんみいけ),白紫(びやくし)池,不動池,大幡池,御池(みいけ)などの火口はこの時期に形成された。これらの火口や火山体は,生成時期が新しいため,いずれも山体の開析はあまり進んでいない。…
※「大浪池」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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