存知(読み)ゾンチ

デジタル大辞泉 「存知」の意味・読み・例文・類語

ぞん‐ち【存知】

《「ぞんじ」とも》
1 よく知っていること。理解していること。
「今は礼儀を―してこそふるまふべきに」〈平家・一〉
2 覚悟していること。
「後日の訴訟を―して」〈平家・一〉
[類語]承知・聞知ぶんち・合点がてん・了解・了知・自覚・認識・物分かり・聞き分け・わきまえ・わきまえる・分別ふんべつ・分かり・分かる・理解・知る・把握・飲み込み・学ぶ・納得・早分かり・早飲み込み・早合点・話せる

ぞん‐じ〔‐ヂ〕【存知】

⇒ぞんち(存知)

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関連語 名詞 木刀 実例

精選版 日本国語大辞典 「存知」の意味・読み・例文・類語

ぞん‐ち【存知】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ぞんぢ」とも )
  2. ① 存在を知っていること。知って理解していること。
    1. [初出の実例]「為二御存知一、所レ申候也」(出典:吾妻鏡‐文治三年(1187)一〇月三日)
    2. 「既に十二三にならむずる者が、今は礼儀を存知してこそふるまうべきに」(出典:平家物語(13C前)一)
  3. ② 心得て覚悟していること。
    1. [初出の実例]「後日の訴訟を存知して、木刀を帯しける用意のほどこそ神妙なれ」(出典:平家物語(13C前)一)

存知の語誌

( 1 )「存知」を「存じ」の当て字と見る説もあるが、「平家物語」など中世の文献に「存知して」とあるように「存知」のサ変動詞として用いた例が多く見られるところから、「存知」と「存じ」とはもとは別語であったと考えるべきであろう。
( 2 )「存知」は和製漢語と思われ、発音は「文明本節用集」などの古辞書類に記されているようにゾンチと第三音節が清音であった。それが中世後期には、連濁現象の流行によって、ゾンヂに変化した。「存じ」とは別語であったが、中世末期に生じた四つ仮名の混同によって同音となり、次第に混同して使われるようになった。


ぞん‐じ‥ヂ【存知】

  1. 〘 名詞 〙 ⇒ぞんち(存知)

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