デジタル大辞泉
「弁える」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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わきま・えるわきまへる【弁・辨】
- 〘 他動詞 ア行下一(ハ下一) 〙
[ 文語形 ]わきま・ふ 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙 - ① 物や物事をきちんと見わける。識別する。弁別する。
- [初出の実例]「故衆(もろもろ)と相辨(ワキマフル)ときは、辞則ち理を得」(出典:日本書紀(720)推古一二年四月(岩崎本平安中期訓))
- 「邪正雑り擾(みた)れて、水乳分(ワキマヘ)不らむことを」(出典:大慈恩寺三蔵法師伝院政期点(1080‐1110頃)八)
- ② 借金・借物を返済する。支払う。また、弁償する。
- [初出の実例]「母の借る所の稲を員の如く弁へて」(出典:今昔物語集(1120頃か)二〇)
- ③ 人として当然知っているべきことを身につけている。「あの人は常識をわきまえている」
- [初出の実例]「五常を辨へねば、地獄に堕ちる外はない」(出典:地獄変(1918)〈芥川龍之介〉二〇)
- ④ 自分の置かれた立場をよく理解し、行動を律する。「場所柄をわきまえなさい」
- [初出の実例]「紬を着ているのは身分をわきまえてのことであろうし」(出典:華岡青洲の妻(1966)〈有吉佐和子〉二)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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