デジタル大辞泉 「弁え」の意味・読み・例文・類語 わきまえ〔わきまへ〕【▽弁え/×辨え】 1 物事の違いを見分けること。弁別。「前後の―もなく酔いつぶれる」2 道理をよく知っていること。心得。「―のない人」3 つぐない。弁償。「おのれが金千両を負ひ給へり。その―してこそ出で給はめ」〈宇治拾遺・一〉[類語]物分かり・聞き分け・わきまえる・分別ふんべつ・分かり・分かる・理解・知る・把握・飲み込み・承知・認識・学ぶ・了知・存知・聞知・合点・了解・自覚・納得・早分かり・早飲み込み・早合点・話せる 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「弁え」の意味・読み・例文・類語 わきまえわきまへ【弁・辨】 〘 名詞 〙 ( 動詞「わきまえる(弁)」の連用形の名詞化 )① 物事の違いをよく見わけること。識別すること。弁別。また、道理をよく心得ること。分別。[初出の実例]「聞き知るばかりのわきまへは、何事にもいとつきなうは侍らざりしを」(出典:源氏物語(1001‐14頃)紅梅)「此の守本より心直くして、身の弁へなども有ければ」(出典:今昔物語集(1120頃か)二八)② 借金・借物を返済すること。また、弁償すること。[初出の実例]「おのれが金千両を負ひ給へり、其わきまへしてこそ出で給はめ」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例