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宮水 ミヤミズ

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デジタル大辞泉の解説

みや‐みず〔‐みづ〕【宮水】

兵庫県の西宮市から神戸市にかけての旧海岸地帯で、井戸に湧出する水。酒造用水として良質で、古くから灘(なだ)の酒に用いられる。

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デジタル大辞泉プラスの解説

宮水(みやみず)

兵庫県西宮市の西宮神社付近に湧く地下水。灘の酒蔵が日本酒の仕込み水として使用することで知られる。1985年、環境庁により名水百選のひとつに選定。

出典|小学館
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大辞林 第三版の解説

みやみず【宮水】

兵庫県灘なだ地区の酒造に用いられる地下水。西宮市の久保町・石在町・東町あたりから湧出する。天保年間(1830~1844)より酒造の霊水として貴ばれた。

出典|三省堂
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飲み物がわかる辞典の解説

みやみず【宮水】


日本酒の仕込み水に用いる兵庫県西宮市周辺の伏流水。「伏見の伏水、灘の宮水」と並び称される。摂津国灘の6代目山邑(やまむら)太左衛門は魚崎郷(現兵庫県神戸市)と西宮郷に酒蔵を持っていたが、西宮の酒のほうが常に良質であったため、試みに魚崎で西宮の水を用いて仕込みをしたところ、これも優れた酒になったことから、西宮の水が酒質に資していることが判明し、1840(天保11)年から西宮の水を魚崎にも輸送して醸造を開始したと伝えられる。山邑太左衛門は、現櫻正宗株式会社となる酒蔵の当主。◇「西宮の水」の意。

出典|講談社
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

宮水
みやみず

兵庫県西宮(にしのみや)市の旧海岸地帯の浅井戸に湧出(ゆうしゅつ)する井水。灘(なだ)酒をつくる仕込み水として、古くから使用されており、酒造用水の代表的な良水である。1840年(天保11)、「桜正宗(まさむね)」の祖、山邑(やまむら)太郎左衛門は、西宮の蔵の酒が魚崎(うおざき)の蔵のそれに比して優れていることに気づき、道具や杜氏(とうじ)をかえて研究した結果、良酒の原因は原料の水にあることをつきとめた。以後、この水は宮水とよばれ、灘五郷の酒造家は競ってこれを仕込み水に用い、遠く四国や東京にまで運んだ。宮水は他所の水に比較して、清酒の着色成分となる鉄分がごく微量で、酵母の増殖、発酵に有効なカリウムやリンが多い。もろみがよくわき、灘酒の男酒(辛口で男性的な酒質形成)の一因にあげられている。第二次世界大戦後、工場進出、高速道路の建設などで宮水の湧出への影響が危ぶまれているが、酒造家は結束して、その保全策を講じている。[秋山裕一]
『講談社編『灘の酒博物館』(1983・講談社)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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世界大百科事典内の宮水の言及

【夙川】より

…流路の大部分は天井川をなし,高い堤防上の松や桜の並木は独特の景観として知られ,中・下流は河川公園に指定されている。一方,六甲山麓に扇状地を発達させるほかの河川とともに伏流水はの酒造りに不可欠の〈宮水(みやみず)〉として利用されている。流域は阪急神戸線が開通した明治末から同甲陽線が開通した大正末にかけて別荘地(苦楽園,甲陽園)や遊園地(香炉園(こうろえん))として開発されたが,現在では西に隣接する芦屋とともに阪神間を代表する高級住宅地となっている。…

【清酒】より

…これにより灘酒の品質は向上し,1815年(文化12),生産高で伊丹酒を抜いた。宮水(みやみず)と呼ばれる鉄分の少ない西宮の湧水と良質な播州米(ばんしゆうまい)を原料にし,現在の兵庫県多紀郡篠山(ささやま)町を中心とする酒造出稼ぎの農民集団〈丹波杜氏(たんばとうじ)〉の技術と労働力に恵まれ,灘酒は以後現在まで生産高において第1位を保っている。 1874年政府が招聘(しようへい)した英人R.W.アトキンソンにより,酒造に初めて科学のメスが入れられて以来,伝承的技法がしだいに科学的に解明され,醸造用水の処理,加工の方法も開発されて,現在では全国いたるところで良質な清酒がつくられている。…

【灘五郷】より

…この地域で酒造りが発達した理由は,原料の酒米が豊富なうえに六甲山系の急流を利用した水車精米が盛んであったこと,江戸に送る水運の便,さらに丹波杜氏(とうじ)の高度な技術集団の存在があげられる。また宮水(みやみず)と呼ばれる酒造に好適な地下水の発見(1840)は,灘の酒の品質を大いに高めた。その中心を形成した地域は,摂津西部沿岸地帯の灘目(なだめ)と呼ばれた地域である。…

※「宮水」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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