寒河江[市](読み)さがえ

百科事典マイペディア 「寒河江[市]」の意味・わかりやすい解説

寒河江[市]【さがえ】

山形県中部の市。1954年市制山形盆地西部にあたる最上川の支流寒河江川扇状地に中心市街が発達,鎌倉時代は大江氏の所領となったが,江戸時代は天領代官所が置かれた。左沢(あてらざわ)線,山形自動車道が通じ,付近農村の商業中心をなす。食料品,特にコンビーフ製造が盛んで,周辺部では野菜,果実多産。特にサクランボは県内随一の生産を誇り,サクランボ祭りが有名。寒河江温泉(アルカリ泉,44℃),慈恩宗の本山慈恩寺がある。139.03km2。4万2373人(2010)。

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世界大百科事典 第2版 「寒河江[市]」の意味・わかりやすい解説

さがえ【寒河江[市]】

山形県中央部の市。1954年寒河江町と西根,柴橋,高松醍醐の4村が合体,市制。人口4万2805(1995)。山形盆地西部に位置し,市域葉山(1462m)の南麓部と最上川の支流寒河江川の扇状地の南半を占め,東部には最上川の沖積低地が広がる。明治に入って郡役所が置かれ,山形市に至る左沢(あてらざわ)線の全通(1922)によって西村山郡一帯の行政・経済の中心地として発展した。農村部は果樹栽培が盛んで,サクランボは県内随一の生産を誇る。

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