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小倉三省 おぐら さんせい

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

小倉三省 おぐら-さんせい

1604-1654 江戸時代前期の儒者。
慶長9年4月8日生まれ。小倉勝介の子。土佐高知藩士。谷時中(じちゅう)に程朱学をまなび,野中兼山とともに,土佐南学の発展につくす。慶安4年仕置役となり,水利・土木・開墾事業に力をそそいだ。父の死をなげいて病となり,承応(じょうおう)3年7月15日死去。51歳。名は克,克通。字(あざな)は政実,政義。通称は弥右衛門。著作に「周易大伝研幾」。

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書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

朝日日本歴史人物事典の解説

小倉三省

没年:承応3.7.15(1654.8.27)
生年:慶長9.4.8(1604.5.6)
江戸前期の儒学者。名は克,字は政実,政義。三省は号。土佐(高知)藩士小倉勝介の子として生まれ,跡を継ぐ。谷時中から程朱学を学び,時中の子の一斎に伝える。実践躬行を重んじて,同門の野中兼山らと共に藩政に参画し,功績を残した。兼山の果敢峻厳なる姿勢と異なり,温柔寛大な姿勢で仁慈に厚い政治を行ったので,庶民に敬慕された。土佐南学派の鼻祖とされる。父の死後,絶食し,死去した。著書としては,『周易大伝研幾』(全8冊)がある。<参考文献>大高坂芝山『南学伝』(日本儒林叢書3巻)

(柴田篤)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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世界大百科事典 第2版の解説

おぐらさんせい【小倉三省】

1604‐54(慶長9‐承応3)
江戸前期の土佐藩の儒者。名は克,字は政実,通称弥右衛門,三省は号。父政平は近江の人で,山内一豊に仕えて土佐に移る。三省は山内忠義に仕えて仕置役となり,執政野中兼山を助けて国政を執り治績大いに上がる。儒学を僧天室,谷時中に学び,兼山の剛直に対し寛大仁恕の徳化をもって海南朱子学の宗師と推重される。政治家としての兼山とともに徳育教化者としての三省は,海南朱子学の代表的学者である。【平 重道

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

小倉三省
おぐらさんせい
(1604―1654)

江戸初頭の儒学者。土佐藩士。三省は号で、諱(いみな)は克(かつ)、字(あざな)は政実・政義、通称弥右衛門(やえもん)。真宗本願寺派の儒僧天質(てんしつ)(室)門人の谷時中(じちゅう)に学んで程朱学(ていしゅがく)を修め、門下では野中兼山(のなかけんざん)と並び称された。父小倉勝介(おぐらしょうすけ)(少助)は近江国(おうみのくに)長浜(ながはま)で山内一豊(かずとよ)に仕え、のち土佐入国後仕置役(しおきやく)として藩内の信を得た。藩の林産資源に注目し、樹木の輪伐制を創始した。父の隠居後仕置役として800石の家禄を継ぐ。親交を結んだ兼山はもっぱら政治活動において名をなしたが、三省はその施政を助けるとともに、人徳篤(あつ)く道徳教育において力を発揮した。罪人にも仁慈をもって接したとの逸話が伝わる。門人から谷一斎(いっさい)、長沢潜軒(せんけん)らが出た。1654年(承応3)父の死にあたり哀悼のあまり絶食し、同年51歳で死去した。[樋口浩造]
『糸賀国次郎著『海南朱子学発達の研究』(1935・成美堂書店) ▽大高坂芝山著『南学伝』(関儀一郎編『日本儒林叢書3』所収・1971・鳳出版)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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